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岡田監督がスーパーサブに永井を指名、「可能性を感じさせる」

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 日本代表の新たな切り札となるか。福岡大のFW永井謙佑(21)が1月6日のアジア杯予選・イエメン戦以来、約3ヵ月ぶり2度目のA代表招集となった。

 イエメン戦は若手主体のメンバー構成だったため、事実上の“A代表初選出”。岡田武史監督は「イエメン戦で呼んだが、フル代表は初めて。今の時点で90分間、FWを張れるかというと、それは難しいが、ラスト10分で彼の抜群のスピードを生かす方法はないか。そういう可能性を感じさせてくれるプレイヤーということで呼んだ」と説明した。

 今回のメンバー選考について岡田監督が重視したのは、限定された状況で試合の流れを変えられる特有の能力を持った選手はだれか、ということだった。永井の場合、相手に疲労も出てくる試合終盤でのスーパーサブ起用が考えられる。負けている状況で1点を取りに行くか、あるいはリードしている状況で相手が前がかりになったときに永井の爆発的なスピードを生かしたカウンターでトドメを刺すか。

 これまで岡田ジャパンではFW佐藤寿人(広島)やFW興梠慎三(鹿島)が同様の役目を担ってきたが、岡田監督の中では十分な手応えを得られなかったようだ。佐藤は3月のバーレーン戦に続いて落選。興梠は引き続き招集されているものの、指揮官が“新戦力”として期待しているのは永井だ。

 W杯メンバー発表前ラストマッチとなるセルビア戦。23人にしか与えられないW杯への切符を永井がつかみ取ることができるのか。最初で最後のチャンスに大学ナンバー1ストライカーが勝負をかける。

(取材・文 西山紘平)

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