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[Jの新風(1)]FW重松健太郎(F東京)

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[3.31 ナビスコ杯第1節 F東京2-2名古屋 国立]

 大きな仕事をやってのけた。“ビギナーズラック”ではない。これが実力だといっていい。FC東京のルーキー、FW重松健太郎がロスタイムにゴールを決め、敗戦危機から救い出した。

 誰もが負けを覚悟した1-2の後半47分。18歳のストライカーはあきらめていなかった。持ち味の前へ前への姿勢を前面に押し出す。PA左で大竹洋平とのワンツーで抜け出すと右足を一閃。2-2同点とする値千金弾だ。顔をくしゃくしゃにユースの先輩、DF椋原健太と抱き合った。

 「ゴールまでのイメージはできていなかったけど、パスを出せば返ってくると思っていた。いいボールを返してくれたので、思い切り振り抜きました。FWなんでやっぱり点を取ることが一番なんで、うれしいです。ミスを少なくして、もっとゴールを取れるように練習したいです」

 Jデビュー戦でゴールを決めた28日の大宮戦に続く公式戦2試合連続ゴール。少しくらいは浮かれてもいい? 結果を残したが、試合後は笑顔はなく、FWとしてのあくなき向上心ばかりが口をついた。今季、FC東京U-18から昇格。スピード豊かな突破とゴールへの積極性、泥臭いプレーを武器に練習試合ではエースFW平山相太よりもゴールを量産した。それが城福監督にも認められ、28日の大宮戦で途中出場してJデビュー。この日も1点ビハインドの後半10分に、ゴールを期待されて投入された。

 古くは中山雅史、最近では巻誠一郎をほうふつさせるプレーを見せている。この日も、出場と同時にアクセル全開。前線で動き回り、積極的にプレスをかけた。日本代表DF田中マルクス闘莉王、DF千代反田充とJ屈指のCBたちにもひるまずに飛び込んだ。「自分は元気だったんで。途中からだし、全部を出し切ろうと思っていた。どんどん行けば流れが変わると思ったし、ゴールに近い位置で取れればシュートまでいける。そうするといい流れになると思って」と重松。ルーキーらしいはつらつプレーと、試合を読む力の両方を発揮して勝利に貢献した形だ。

 今後、いきなり先発とはいかないかもしれないが、チームを支えるストライカーになる可能性を秘めている。本人の理想も高い。「目標とする選手はフェルナンド・トーレスです。スピードもあるし、1対1も強いし、どんな形でも点が取れる。自分もそうなりたい」と重松。すでに備わっているゴールへの執着心&泥臭さに加え、さらなる“ゴールの形”を作ったら・・・。F東京でのレギュラー奪取はもちろん、ナビスコ杯ニューヒーロー賞、J新人王も夢ではない。サッカーファンのみなさん、今後は重松健太郎のプレーに注目してください。

<写真>劇的な同点ゴールを決めたF東京FW重松(24番)
(取材・文 近藤安弘)  

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連載:Jの新風
※この連載企画では、ナビスコ杯のニューヒーロー賞候補選手の中で各試合の注目選手を取り上げていきます

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