評論家は誰を押す!?　日本代表OB陣が、南アフリカW杯で一体、誰に期待を寄せているのか。ちょっとした本音が聞けた。

　日本代表オフィシャル応援カフェ『サムライブルー カフェ』が26日、東京・千駄ヶ谷にオープンし、セレモニーに日本代表経験者の小倉隆史氏、小島伸幸氏、永島昭浩氏、柱谷哲二氏、福西崇史氏、堀池巧氏、本田泰人氏、松木安太郎氏、宮沢ミシェル氏、山本昌邦氏が参加したが、席上、それぞれの注目選手を明かした。

以下、OB陣の注目選手と理由

●福西崇史氏
→遠藤保仁
「前回の大会に(選出されたが)試合に出ていない。終わってからいろいそ話しましたが、そういう悔しい経験というのはいきる。試合の中で何かを変えられる選手」

●小倉隆史氏
→岡崎慎司
　田中達也
　前田遼一
「岡崎選手に期待しているが、田中選手と前田選手を選んで欲しいというのが、希望です。田中選手はスピードがあるし、前田選手は強さがある。日本陣は体が大きくないが、その中でも強さでやれるのが前田。南アで見たい」

●本田泰人氏
→遠藤保仁
「試合のリズムを作れる選手。たんたんとやっているように見えるけど、実はそうじゃないんです。考えてやっている」

●小島伸幸氏
→楢崎正剛
「南アに出ればW杯4大会連続。経験があります。まだ30代半ばで、GKというポジションがら、まだまだ伸びシロがあると思う」

●堀池巧氏
→長友佑都
「高校の後輩の内田と言いたいところですが、長友選手。スピードとパワーは世界で通用する。どこまでできるか見てみたい。彼の能力なら右でも左でもいい」

●柱谷哲二氏
→田中マルクス闘莉王
「僕も闘将といわれていたから、彼に期待したいね。あいつが(強引な攻撃参加など)ちょろちょろいかなければ大丈夫でしょう(笑)」

●永島昭浩氏
→森本貴幸
「1、2人DFを引き付けられる選手。数的優位を作らなければいけない中で、怖いFWが必要。怖いFWがいると全体が楽になる」

●宮沢ミシェル氏
→田中マルクス闘莉王
「日本に帰化して、代表に入ってと、特別な思いがあると思う。彼がいることで、チームのオーラがかわる。ときどき、おかしなポジショニングをしたり、無理なときに前に行ったりするけど、これはリスク。リスクを冒さないと勝ち点3は取れないからね」

●山本昌邦氏
→田中マルクス闘莉王
「アテネのころの教え子だからね。彼はああ見えて、人に気を使う子。流れている血が違うので、アグレッシブさとかリスクを負うという点で、メンタリティーが違う。相手にビビるとか、そういうのはない。ビルドアップ力もある。彼がいないと厳しい」

●松木安太郎氏
→内田篤人
「W杯で必要なのは、やはりスピード。(日本代表は)ポゼッションといわれているが、ポゼッションよりも速く攻められる選手が必要。それも、サイドがポイント。DFの選手の飛び出しが必要になるので、内田選手ですね」

　識者のご意見はいかがでしょうか?　ちなみに、岡田ジャパンへの全体的な印象としては

「前回よりも、盛り上がっていない。選手たちだけでなく、僕たちもそうかもしれない」(福西氏)

「必死さが伝わってこない。一生懸命やっているんだろうが、もっと表現してほしい」(本田氏)

「言われたことだけをやってる感じ。岡田さんに気に入られて、メンバーに残ろうというプレーをしている。本田(圭佑)くらい自分を出してほしい」(柱谷氏)

　などと手厳しい意見が相次いでいた。日本代表OBの声は、どこまで選手たちに届いているのか。言葉は厳しいが、誰よりも、日本代表の飛躍を望んでいる。

☆『サムライブルー カフェ』の詳細

☆W杯ガイドブック

(取材・文　近藤安弘)
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