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新戦力とU-17W杯組が躍動!U-19代表候補が神戸と乱打戦演じる

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[4.28 練習試合 U-19日本代表候補 3-4 神戸 ホムスタ]

 U-19日本代表候補は大阪合宿最終日の28日、ヴィッセル神戸と練習試合を行い、3-4で惜敗した。

 めまぐるしく攻守が入れ替わる好ゲームだった。先制したのは神戸。17分にFW吉田孝行の突破から得たFKを、MFポポが直接決めた。20分にもDF石櫃洋祐のスルーパスに抜け出したFW大久保嘉人が決めて、リードを2点に広げた。

 しかし、ここからU-19代表候補の逆襲が始まる。25分にはFW宮吉拓実(京都)のスルーパスから、FW有田光希(神戸)が狙う。これは神戸GK紀氏隆秀のファインセーブに阻まれたが33分、神戸のバックパスに詰めた有田がGK紀氏のキックをブロック。こぼれ球を宮吉がダイレクトで蹴りこんだ。反撃ののろしを上げるゴールで勢いづいたU-19代表候補は後半、怒涛の攻撃を見せる。

 後半は鹿島アントラーズ加入内定のMF柴崎岳(青森山田高)と追加招集されたMF鮫島晃太(鹿児島城西高)のダブルボランチの巧みな球出しからリズムをつかむと、16分には柴崎のスルーパスで抜け出した宮吉が決め、同点に追いつく。さらに19分には、左SB古林将太(湘南)の突破がPKを誘い、これを古林自らが決めて、逆転に成功した。

 その後もペースをつかんだU-19代表候補だったが、28分にカウンターからFW我那覇和樹に決められ、同点に追いつかれると、後半ロスタイムにはMF楠瀬章仁に目の覚めるような強烈ミドルを叩き込まれ、勝負あり。結果的には3-4で敗れたU-19代表候補だったが、それでもチャンスの数は神戸よりも多かった。前半は有田が攻撃をリードし、後半はともに今年初招集された鮫島とMF碓井鉄平(駒澤大)がプレーメーカーとしてリズムを作り出した。そこに宮吉、柴崎といった09年U-17W杯日本代表組がうまく連動し、神戸を大きく揺さぶった。

 U-19代表候補の西日本合宿を締めくくる神戸との練習試合は、敗れはしたものの、新戦力とU-17W杯代表組が躍動し、収穫ある一戦となった。

<写真>U-19代表候補の古林(中央)は後半に勝ち越しPKを決めた
(取材・文 安藤隆人)

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