beacon

【連載】南アへカウントダウン!(18)岩政が魂のヘッドでアピール

このエントリーをはてなブックマークに追加

南アフリカW杯開幕まであと41日!
[5.1 J1第9節 鹿島2-1G大阪 カシマ]

 雄叫びを上げながら飛び跳ねた。前半ロスタイム、MF野沢拓也の右CKからヘディングシュートを叩き込んだ鹿島アントラーズのDF岩政大樹は喜びを爆発させた。値千金の先制点は、岩政自身にとっても今季待望の初ゴールだった。

 「いくらチームが勝っていても、ゴールがないと“今年は空中戦、調子悪いのかな”と思われるし、たまには決めた方がいいかなと思っていた」

 冗談めかして語っていたが、日本代表へのアピールとなる一撃だったのも間違いない。10日のW杯登録メンバー発表まで、いよいよあと9日と迫り、ボーダーライン上にいる岩政にとって、一戦一戦が大事な試合だ。

 代表チームではなかなか出場機会を与えられず、2月の東アジア選手権ではDF田中マルクス闘莉王の退場に伴い、緊急出場。そこで連係面に不安を見せると、それ以降は招集すらされなくなった。

 「ここまでの自分の3年、4年の挑戦や取り組みには誇りを持っている。残りの時間で、それを無駄にしないように、自分にできることを毎日やっていきたい」。運命の日まで残り1試合。鹿島の3連覇を支えてきた闘将は最後の最後まであきらめない。

<写真>鹿島DF岩政
(取材・文 西山紘平)
※今連載ではJリーグ取材時にW杯を目指す日本代表選手を取り上げていきます

▼関連リンク
第17回:大久保バットマン姿で出場
第16回:不発の達也、残りは3試合
第15回:憲剛、いよいよ先発復帰へ
第14回:槙野は無得点を悔やむ
第13回:長友が右SBにも名乗り
第12回:うっ憤ぶつけた興梠
第11回:稲本、故郷での活躍を誓う
第10回:徳永、ボランチ経験生かす
第9回:阿部が御前で"リベリFK"
第8回:岡崎、嗅覚が呼び込んだ2発
第7回:自分の「型」を追求する岡崎
第6回:寿人はFWのプライドをチラリ
第5回:稲本、9年ぶり対決は「完敗」
第4回:長友、"スイッチ"を入れるSBへ
第3回:初完封にも満足しない中澤
第2回:香川が"J1の壁"を痛感
第1回:興梠が電光石火の先制弾

TOP