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京都の“カカ2世”が2得点を演出。「自分の特徴が出せた」

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[5.15 J1第12節 横浜FM2-2京都 ニッパ球]

 “京都のカカ”が圧巻の実力を示した。京都サンガF.C.のMFドゥトラだ。この日、1得点1起点と全得点に絡んだ。

 まずは前半16分、カウンターから左サイドでボールを受けてドリブル突進。一気にスピードに乗ると、追いすがる天野、栗原、田中らを振り払い右足で先制点を奪った。

 1-2の後半35分には再びスピードに乗ってドリブル突進し、強烈なミドルシュート。GK飯倉が弾き、FW宮吉の同点弾を演出した。

 「自分の特徴が出せたよ。ドリブルスピード、フィジカルも上がって、どんどんスペースが見つけられて、ゴールまで持っていくことができた。良かったよ」

 ドゥトラが笑みを浮かべて胸を張った。ドリブル突破というプレースタイルと、まゆ毛の形や目元の雰囲気などがブラジル代表MFカカに似ているため、カカ2世といわれる。京都に加入前もサンパウロなどからオファーを受けるなど、まだ22歳と若いため将来が期待される選手。怪我で出遅れたが、2試合連続ゴールと本領を発揮し始めた。

 「初めて90分出られた。試合を重ねるうちに良くなっている」とドゥトラ。京都は暫定17位と低迷を続けるが、さらに“カカ2世”が調子を上げてくれば、もともといい選手がそろうだけに急浮上する可能性はある。

<写真>京都FWドゥトラ
(取材・文 近藤安弘)

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