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[プリンスリーグ]米子北、2年連続高円宮杯出場へ4発勝利(米子北vs玉野光南)

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[5.15 JFAプリンスリーグ中国1部第6節 米子北高 4-1 玉野光南高]

 15日、JFAプリンスリーグ(U-18)中国1部第6節が行われ、2年連続の全日本ユース選手権出場を目指す2位・米子北高(鳥取)対玉野光南高(岡山)は4-1で米子北が勝った。

 試合はいきなり動いた。9分、CKからゴール前の相手クリアミスのボールを、MF野原正博が蹴りこんで、米子北が先制に成功する。これで勢いづいた米子北は、09年全国高校総体得点王のFW谷尾昂也と山本健太郎の2トップを軸に仕掛けるが、19分に今度は玉野光南がCKから、MF原田哲也がシュート。DFにあたり、こぼれたボールをDF新倉拓実が放ったシュートもDFにブロックされる。だが、さらにそのこぼれをFW山崎凌吾がシュートを放つと、今度はゴールに突き刺さった。

 同点に追いついた玉野光南はここからペースを掴む。キープ力があり、ボールを前にしっかりと運べるボランチの田村亮太と、トップ下まで落ちてプレーをする山崎を中心に、中盤のパス回しでリズムをつかむと、前線ではFW甲田雄太がポストプレーヤーとして起点となり、米子北を押し込んでいく。しかし、ここで逆転ゴールを奪うことが出来なかったことが、試合の流れを変えてしまう。

 1-1で迎えた後半11分、米子北は右FKを得ると、このボールをゴール前でGK渡辺一平が痛恨の目測ミス。大きくバウンドしたボールをかぶってしまい、U-19日本代表候補DF昌子源に身体ごと無人のゴールに押し込まれた。再びリードを奪った米子北は、昌子を中心にした守備にリズムが生まれると、「今年はサイドを生かして組み立てる」(城市監督)攻撃で、さらに前に出てきた玉野光南の間隙を突いていく。

 28分に城市監督は動きの悪かった山本に代え、2年生アタッカーの小笹晃を投入。するとこれが的中し、41分、GKのキックをMF川元徳馬がヘッドでつないだボールを谷尾が受け、左サイドの小笹へパス。小笹はドリブルでDF1人を交わすと、GKとの1対1を冷静に沈めて、試合を決定付ける3点目を決めた。

 そしてトドメはロスタイム、MF薮田貴大のパスを受けた谷尾がシュート。これはGKに阻まれるが、こぼれを拾った小笹が決めて4-1とした。米子北が苦しみながらも、コンスタントにゴールを重ね、玉野光南を下した。

(取材・文 安藤隆人)

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