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サポートメンバー発表、原技術委員長の会見要旨

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 日本サッカー協会の原博実技術委員長は17日、東京都内のJFAハウスで会見を開き、南アフリカW杯の日本代表サポートメンバーMF香川真司(C大阪)、DF酒井高徳(新潟)、MF山村和也(流通経済大)、FW永井謙佑(福岡大)の4選手の選考などについて語った。

以下、会見要旨

●原博実技術委員長
―サポートメンバーについて。
「将来、日本のサッカーを支える若い世代に本大会の雰囲気を経験してもらいたい。一生懸命トレーニングに取り組んでくれるだろうし、それが日本代表の力にもなる。代表チームにいい影響を与えてほしい」

―槙野選手や香川選手が、難色を示していると報じられたが?
「香川とは直接会って話をした。不透明なところがあったので、その辺を説明した。香川はサッカーが好きで、練習したがっている。移籍もあるのでC大阪でトレーニングをしたいという思いがあった。サポートメンバーはどういうものか説明をした。誤解を解いて参加してくれるということになった。今回選ばれた4選手以外のことは、お答えできません」

―酒井選手はA代表未出場の選手だが、選んだ理由は?
「新潟のサポーターなら良く知っていると思うが、今、好調な新潟でサイドバックのレギュラーを取っている。1月のイエメン戦にも招集されている。アンダー世代の代表にも選ばれ、去年の(U-20の)韓国戦にも出ている。肉体的な強さがあって、ハードワークできる選手。(招集において)クラブにお願いした」

―山村選手は?
「山村は去年、岡田監督のもと、スペイン(アルクディア国際ユース大会)や韓国(水原国際ユース大会)に行った選手。長身の選手で、1月のイエメン戦もスタメンで出て、オウンゴールしたけど、いろいろと経験をした。背が大きいのに中盤もできる。次の五輪では中心になってくれると思っている」

―永井選手は?
「永井は、爆発的なスピード。この前のセルビア戦には出番がなかったが、イエメン戦では出ている。スピードという教えられないものを持っている。わりと冷静にシュートを決める能力も持っている」

―サポートメンバーの選考に岡田監督の条件はあったのか?
「条件というか、技術委員会が最終的にメンバーを決めた」

―プロ選手ではなく、大学生の選手が半数を占めたのは? Jに適した人材がいなかったのか?
「今年、11月にアジア大会があり、そこには(ロンドン)オリンピック世代のU-21が行く。U-21は来年からオリンピック予選があって、そこで中心選手になるだろうという選手で(永井と山村を)選んだ。プロ選手は(5月下旬から6月上旬に)ナビスコ杯があり、そういうことも踏まえて彼らを呼んでいる。彼らはJリーグの選手に負けないだけの能力がある」

―サポートメンバーにベテラン入れようという声はなかったのか?
「ぼくと育成担当の西村(西村昭宏)とで話し合ったが、ベテランを入れるという発想はありませんでした」

―選考においてクラブ側と揉めなかったか?
「クラブ側からいろんあ意見があった。(クラブの)強化担当者と話して現場の意見を尊重していただいて協力してほしいと話をしました」

―報道では槙野が難色を示していたが、実際にJのクラブに打診して断られたケースはあるのか?
「あの、察してください。あるともないとも言えないです」

―この4選手を岡田監督に伝えたのはいつ? そのときの反応は?
「最終的に伝えたのは昨日の夜です。“わかりました”と言われました」

以上

(取材・文 近藤安弘)
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