[6・12 10年W杯GL・B組 ヨハネスブルク]
※日本時間23:00開始

　10年W杯は12日の2日目、バルセロナ(スペイン)FWリオネル・メッシ擁する優勝候補アルゼンチンが登場。アフリカの強豪ナイジェリアと対戦する。

　W杯予選での迷走など、散々だった09年に反し、今年のアルゼンチンはタレントに見合った強さを発揮。今年に入ってのテストマッチ5試合で全勝を収め、上々の仕上がりを見せている。

　特に攻撃陣はこの5試合で15得点と爆発。メッシを始め、R・マドリー(スペイン)FWゴンサロ・イグアイン、マンチェスター・U(イングランド)FWカルロス・テベス、A・マドリー(スペイン)FWセルヒオ・アグエロ、インテル(イタリア)FWディエゴ・ミリートら豪華攻撃陣が居並ぶ。また、守備陣もここ3試合で完封に抑えるなど結果を残しており、ディエゴ・マラドーナ監督の采配が不安視されている中、現状では死角が見当たらない。

　一方、対戦相手のナイジェリアだが、ラーシュ・ラーゲルベック監督が就任した今年2月以降、まとまりを見せている。4試合行ったテストマッチでは2勝2分と無敗。W杯まで4ヵ月での就任という難しい状況の中、見事な手綱捌きを見せている。

　不安があるとすればチームの心臓であるチェルシー(イングランド)MFジョン・オビ・ミケルの負傷離脱。中盤の底でチームを支えてきた大黒柱の代えは効かなく、システムの再編を講じる必要があるだろう。

　なお、アルゼンチンとナイジェリアがW杯で対戦するのは今回が3度目。過去2度の対戦ではいずれもアルゼンチンが勝利を収めており、相性では前者に分がある。

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(文　宝田雅樹)