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[U-20女子W杯]日本、今大会初勝利もGL敗退

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 U-20女子W杯は21日、グループリーグ最終戦の日本対イングランド戦が行われ、日本が3-1で勝利した。通算成績を1勝1分1敗として勝ち点を4としたが、ナイジェリアとメキシコが勝ち点5で勝ち抜け、日本はGLで敗退した。

 2戦を終え、決勝トーナメントへ向けて、自力突破はなくなっていた。しかし、可能性はある。ナイジェリアvsメキシコの試合がドロー以外の決着がつき、さらに得失点の関係上少なくとも2点以上、さらにもう一方の試合のスコアによってはゴールを加算していかなければならないという過酷な条件に立ち向かった日本はイングランドと対戦した。立ち上がりから激しい攻防が繰り広げられる。先に流れを引き寄せたのは日本。20分、左サイドから小原由梨愛(新潟)が切り返したところを藤田のぞみ(浦和)を飛ばして、中島依美(INAC神戸)がゴール。理想の崩しを見せての先制点だった。その後もチャンスを掴むが、ゴールネットを揺らすまでには至らず、前半を終える。

 後半は膠着状態から先にチャンスを作ったのはイングランドだった。どんな位置からでもFKはすべてシュート体勢につなげるイングランド。52分にはそのFKのクリアにもたつく間にCARTERにシュートを浴びる。大きく外れたものの、危ない場面だった。70分を過ぎると徐々に日本が攻め上がり始める。73分、高瀬愛実(INAC神戸)からのパスを中島へつないで最後は岩渕真奈(日テレ)へ。惜しくも通らなかったが、絶妙なコンビネーションを見せる。そして74分、中島のFKから合わせた岸川奈津希(浦和)がゴール。続く78分にもこぼれ球に反応した岸川の連続ゴールで試合を決定づけた。その後、PKで1点を返されるも、3-1で勝利。しかし、カギを握るナイジェリアvsメキシコの試合がドローに終わり、日本は勝ち点1及ばず。最終戦の奮闘むなしくグループリーグで姿を消した。

●岩渕選手コメント
「チームとしては力は出し切れたけど、自分としては本当にまだまだだなって感じた試合でもありました。でも、本当にチームの状況もよくない中で、ケガ人もいて、その中でしっかりというか、ギリギリのところで追いつけたり…。2試合目負けたのは本当に痛いですけど、チームとしても楽しいチームだったので、もっとやりたかったのは事実。でも、今日の試合は自分たちで悔いが残らないようにやろうねって言っていた中で3点取って勝てたことは本当に良かったので、本当に悔いはないし、勝ちで終われてよかったと思います」

<写真>試合には勝利もGL敗退の結果にうつむくヤングなでしこたち
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(取材・文 早草紀子)

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