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ケディラ、レアル入りか残留か苦悩の日々

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Text alert@ドイツ・シュツットガルト

 7月22日付ドイツ紙シュツットガルターツァイトゥングでは、地元のVFBシュツットガルトで活躍するサミ・ケディラの苦悩について以下のように見出しをつけて報じている。

●ケディラはレアルとバイエルンの間で揺れている……

 紙面を見てみよう。
<<この問題の始まりはケビン・プリンス・ボアテングだ。この問題の責任はすべて彼にあるだろう。もし彼がW杯前に、バラックに悪質なファウルを食らわせなかったら、ケディラはW杯でプレイすることはなかったはず。つまり、レアルの視線が彼に向くことがなかっただろう。ケディラはシュツットガルトでの契約を全うしたい。彼は、契約満了で2011年にバイエルンへ行くはずだった。

 レアルからオファーをもらうと言うことは、多くのサッカー選手にとってよくあることではない。レアルのジョゼ・モウリーニョ新監督も彼を必要だとしている。もちろん、移籍が完了してもそれはレギュラーの確約ではない。移籍後、即座にベンチに座ることになるかもしれない。

 バイエルンもわかっている。ケディラのポジションには、マルク・ファン・ボメルがいる。ケディラが来ることで、バイエルンに内紛が起こるだろうことを。しかし、一年後に彼はバイエルンを去る。そうして、バスティアン・シュバインシュタイガーとの素晴らしいコンビネーションを披露できる。すでにW杯で見せてくれたように。

 レアルは2011年以降で移籍金が必要でないのなら、年俸に“色”をつけるとも言っている。シュツットガルトは契約満了でケディラに去られることを恐れている。何とか、この夏の移籍を完了させたい>>

 このように同紙は報じている。
 記事によると、ケディラ本人は「何も決まっていない」とだけのコメント。ドイツ国内では、W杯前にケディラに大きな期待はなかったが、素晴らしいプレイを見せてくれた彼の今後に注目が集まる。

(文 福岡正高)

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