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見せた底力!鹿島2点差ひっくり返し首位守る

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[7.24 J1第14節 磐田 2-3 鹿島 ヤマハ]

 J1王者・鹿島アントラーズが底力を見せ付けて逆転勝利を飾った。J1第14節、アウェーでジュビロ磐田と対戦した首位・鹿島は前半に2点を先取されながらも後半23分にMF中田浩二が同点ゴールを決めると、41分にFWマルキーニョスが決勝ゴール。3-2で逆転勝ちし、首位を守った。

 鹿島は前半3分、磐田DF那須大亮のシュートをGK曽ヶ端準がキャッチミスし先制点を献上すると、42分にはFW前田遼一にDFラインとGKの間にクロスを入れられ、走りこんだFW成岡翔をつかまえられずに2点目を失った。

 今季リーグ戦では初となる前半の2失点。それでも「とにかく返せる自信があった」。試合後のインタビューで中田がこう振り返ったが、J王者は2点ビハインドをものともせずに逆転劇を演じる。まずは後半7分、敵陣左寄りの位置で得たFKからMF野沢拓也がゴール前へ送るとDFジウトンが頭で押し込み1点差。対して磐田は柏から加入したばかりのMF菅沼実らを投入して突き放しにかかるが鹿島は23分、ポジションチェンジしフリーでPAへ入り込んでいた中田がジウトンの左アーリークロスをニアサイドで合わせて同点に追いつく。

 ここで攻勢に出た鹿島は26分からMF本山雅志、MF青木剛、FW佐々木竜太を立て続けに投入。一気に試合をひっくり返しにいくと、迎えた41分、野沢の左クロスがゴール前の佐々木の頭上へ入る。磐田は慌てて飛び出したGK八田直樹がかろうじて手に当てたものの、左側の落下点にいたマルキーニョスが頭でゴールへと押し込み、逆転劇を完結させた。
 インタビューで鹿島のメンタリティーの強さについて問われた中田は「90分通して勝ち点3を取ろうとした結果」と当然の表情。敗れれば首位陥落だった鹿島だが、またもやライバルたちに勝負強さを見せつけ“定位置”を守った。

(文 吉田太郎)

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