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12試合ぶりゴールの大迫、「勝てなかったので意味ない」

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[7.27 J1第15節 鹿島2-2新潟 カシマ]

 12試合ぶりのゴールも喜べなかった。鹿島アントラーズは前半ロスタイムに不運な形で先制点を許したが、後半10分、DF新井場徹の右クロスにFWマルキーニョスが頭で合わせ、同点。さらに同29分、途中出場のMF本山雅志の絶妙なスルーパスに抜け出したFW大迫勇也がGKもかわして勝ち越しゴールを奪った。

 2点差をひっくり返した前節の磐田戦(3-2)に続く逆転勝利かと思われたが、後半35分に痛恨の失点。2-2のドローで、連勝は4で止まった。

 「いい形で点を取れたけど、試合の締めの部分でしっかり締められなかった。勝てる試合だったので、勝ちたかった」。3月20日の大宮戦(1-0)以来、今季2得点目を決めた大迫だが、「決められてホッとしたけど、勝てなかったので意味ない」と笑顔はなかった。

 結膜炎で欠場が続くFW興梠慎三に代わり、3試合連続の先発となった。得点という結果で指揮官の期待に応え、リーグ戦では過去最長の82分間プレーした。それでも「点を決めれば、出場時間も伸びていく。決めるところを決めていけば、もっと点数は増えていくと思うし、次(興梠)慎三さんがどうか分からないけど、僕が出られるならチームがしっかり勝てるように貢献したい」と最後まで険しい表情だった。

(取材・文 西山紘平)

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