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[全国総体]V候補筆頭・流経大柏敗れる!米子北が2年連続8強へ

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[8.3 全国高校総体3回戦 流通経済大柏 1-2 米子北 与那城総合公園多種目球技場]

 平成22年度全国高校総合体育大会「美ら島沖縄総体2010」は3日、3回戦を行い、昨年準優勝の米子北(鳥取)と優勝候補筆頭・流通経済大柏(千葉1)との一戦は2-1で米子北が勝利。2年連続の8強進出を果たした。準々決勝は5日に行われ、米子北は西武台(埼玉1)と戦う。

 3回戦の最注目カードはいきなり動いた。1分、米子北はゴール25mの位置でFKを得ると、U-19日本代表候補DF昌子源が目の覚めるような弾丸ライナーを突き刺し、先制に成功する。対する流経大柏は米子北のエース谷尾昂也をターゲットにした精度の高いロングボールに手を焼き、普段見せる中盤での素早いつなぎが影を潜めてロングボールを多用してしまい、本来のリズムがつかめなくなっていく。
 米子北の精度の高いロングボールと、谷尾がしっかりとターゲットマンとして機能し、彼の落しから西田開人と薮田貴大の両サイドハーフが果敢に飛び出してきたことで、流経大柏にとって苦しい時間が続いた。

 それでもそれ以上の追加点は許さず、0-1のまま後半を迎えると、後半3分にはFW杉山賢史に代えて、2年生FW宮本拓弥を投入。彼をCFに置き、布陣も4-4-2から4-3-3にシフトチェンジ。すると、9分に宮本の突破からFKを獲得。これをMF吉田眞紀人が直接沈め、ついに同点に追いつく。

 これでようやく勢いが付いた流経大柏は攻勢に出るが、米子北の2年生GK助田龍太郎のファインセーブなどに阻まれ、逆転ゴールを奪えない。すると1-1で迎えた31分、米子北はカウンターから交代出場のFW山本健太郎が決勝弾を叩き込んだ。今年のチームにおいて切り札となっているスーパーサブの山本が城市徳之監督の期待に見事に応え、米子北がV候補筆頭の流経大柏を下し、準々決勝進出を決めた。

(取材・文 安藤隆人)

平成22年度全国高校総合体育大会「美ら島沖縄総体2010」

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