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開幕20戦目で初黒星、東京Vが甲府に続き柏の無敗記録止める

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[8.8 J2第21節 柏0-1東京V 柏]

 J2第21節は8日、各地で6試合を行い、日立柏サッカー場では柏レイソル東京ヴェルディが対戦。柏は前半24分にDFパク・ドンヒョクが一発退場となり、数的不利に立たされると、同36分にCKから東京VのDF富澤清太郎に先制点を決められ、0-1で敗れた。柏は開幕20試合目にして初黒星。Jリーグの連続無敗記録は19試合で止まった。

 柏はGK菅野孝憲が出場停止明けで先発に復帰。システムは4-2-3-1で、フィールド選手10人は前節の徳島戦(1-1)と一緒だった。
 4-4-2の東京VはFW飯尾一慶が出場停止で、MF菊岡拓朗が3試合ぶりに先発。U-19日本代表の北アイルランド遠征から帰国したMF高木俊幸も5試合ぶりに先発した。
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 立ち上がり、いい入り方を見せたのはアウェーの東京V。前半10分、カウンターから菊岡の右クロスに逆サイドから高木俊が飛び込むも、シュートは打ち切れず。同15分にはDF土屋征夫のスルーパスからFW平本一樹が左足で狙ったが、DF近藤直也のブロックに阻まれた。

 柏は中盤からパスをつないで相手を崩そうとするが、単純なミスが多く、リズムに乗れない。東京Vは寄せが早く、攻守の切り替えでも柏を上回っていた。

 柏は前半19分に早くも選手を交代する。MF田中順也に代えて新加入のFWホジェルを投入。FW工藤壮人とホジェルが2トップを組み、MFレアンドロ・ドミンゲスが右サイド、MF澤昌克が左サイドに入る4-4-2に変更した。

 前半23分、レアンドロのサイドチェンジからDF橋本和がオーバーラップし、左クロスのこぼれ球をレアンドロがシュート。ようやくいい形を見せた柏だったが、この直後にアクシデントが襲う。

 前半24分、東京Vのロングフィードを近藤がクリアミス。ゴール前に流れたボールにFW河野広貴が抜け出すと、DFパク・ドンヒョクが後方から引っ張って倒してしまい、一発退場となった。

 数的不利に立たされた柏はDF小林祐三がセンターバック、MF大谷秀和が右サイドバックに回る。レアンドロがボランチに下がり、工藤が右サイドへ。ホジェルを1トップに置いた4-4-1で対応した。

 前半29分のピンチは近藤が体を張って守ったが、同36分、セットプレーからついに先制点を許す。東京Vは菊岡の左CKにDF富澤清太郎が打点の高いヘディングシュートを叩き込み、1-0。同42分には柏もチャンスをつくり、ホジェルのシュートのこぼれ球を工藤が狙ったが、GK土肥洋一が好セーブを見せ、前半を折り返した。

 なんとか同点に追い付きたい柏は、前線のホジェルが体の強さを生かしたポストプレーから自らシュートに持ち込むなど少ないチャンスからゴールを狙う。後半21分には澤に代えてMF茨田陽生を投入。茨田がボランチに入り、レアンドロが2列目に上がった。

 後半23分には栗澤のスルーパスからホジェルがシュートもGK土肥が鋭い反応でゴールを許さない。同32分、レアンドロに代えてFW林陵平を投入し、最後のカードを切った。

 東京Vにも追加点のチャンスはあったが、後半16分の平本、同33分のMF柴崎晃誠のシュートはいずれもGK菅野が好セーブ。柏は守備陣が粘り強く耐え、同点のチャンスを待った。

 しかし、後半41分、MF栗澤僚一の左CKに合わせたホジェルのヘディングもゴール右へ。結局、試合はそのまま1-0で終了。東京Vが前節の甲府戦(1-0)に続いて上位陣の連続無敗記録を止め、7試合負けなし(4勝3分)とした。

(取材・文 西山紘平)

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