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ミシェウ不在響き……新潟が125日ぶりの黒星

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[8.13 J1第18節 山形1-0新潟 NDスタ]

 快進撃がついにストップした。アルビレックス新潟はアウェーで山形に0-1で敗戦。11試合連続負けなし(7勝4分)で最下位から5位にまで順位を上げてきたが、4月10日の浦和戦(0-2)以来、12試合ぶり、実に125日ぶりの黒星を喫した。

 FWミシェウの出場停止が痛かった。4月17日の名古屋戦から2トップの一角で先発してきたブラジル人を欠き、この日は4-4-2からFW大島秀夫を1トップに置く4-2-3-1の布陣で臨んだが、なかなか攻撃がかみ合わない。

 前半32分、MFマルシオ・リシャルデスからのボールに大島が頭で合わせるも、惜しくも枠外へ。後半17分にもFW矢野貴章の右クロスから大島が頭で狙う決定機があったが、ゴールポストに弾かれた。

 後半26分には大島に代えてDF内田潤を投入し、後半開始からピッチに入っていたMF明堂和也と矢野が2トップを組む4-4-2にシステムを変更し、反撃を狙ったが、最後まで得点を奪えず、浦和戦以来、12試合ぶりの無得点に終わった。

 試合後のテレビインタビューで黒崎久志監督は「ボックス付近まではいくが、そこからの崩しができなかった。ポストに当たったシュートを決め切れなかったのが敗因」とコメント。今季、ミシェウが先発しなかった7試合は3分4敗と勝利がなく、逆にミシェウが先発に定着した最近11試合は無敗記録を続けてきた。

 11日のナイジェリア戦にフル出場した韓国代表MFチョ・ヨンチョルが中1日の過密日程でプレーに精彩を欠き、前半45分間でベンチに下がったのも痛かったが、個の力に頼りがちな攻撃面の課題を露呈してしまった。

 ミシェウが出場停止から復帰する次節17日の相手は首位の清水。さらに中3日で川崎F戦と、上位陣との連戦が控えている。「上位との対決でポイントを稼げれば」と黒崎監督。優勝戦線に食らいつくためにも、連敗だけはできない。

(文 片岡涼)

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