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川口が35歳の誕生日に完封も、磐田は攻撃陣が3戦連続ノーゴール

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[8.15 J1第18節 大宮0-0磐田 NACK]

 35歳のバースデーゲームは喜び半分悔しさ半分だった。この日、35歳の誕生日を迎えたジュビロ磐田のGK川口能活は長期離脱から復帰した前節の山形戦(0-1)に続いて2戦連続の先発。「誕生日に勝利というのを意識していたけど、引き分けに終わってしまった。無失点には抑えられたけど、100%満足とはいかない」と複雑な表情で振り返った。

 後半37分、MF藤本主税の直接FKを鋭い反応でかき出すなど後半は防戦一方の展開にも粘り強く耐えた。DFイ・ガンジンが足をつって交代し、柏から加入したばかりのDF古賀正紘が出場する緊急事態にも最終ラインは崩れなかった。しかし、攻撃陣が3試合連続の無得点。リーグ再開後の6試合で白星のない(3分3敗)状況に、試合後はゴール裏のサポーターが一部居残りで抗議行動を起こしたほどだった。

 FW成岡翔は「絶対決めなきゃって、みんな慎重になっているところもある。そういうことを考えずに、最後のところはもっとダイナミックにやっていい」と厳しい表情で話し、DF駒野友一も「シュートを打たなきゃゴールもチャンスも生まれない。全員がシュートの意識を持っていきたい」と力説した。

 次節は中2日で、勝ち点1差で追う13位神戸と対戦する。残留を争うライバルと2試合連続の直接対決。「ケガをして復帰してから初めてのホームゲーム。なんとしても勝ちたいし、サポーターに勝利をプレゼントしたい」と必勝を誓った川口ら守備陣の奮闘に攻撃陣が応えたい。

<写真>磐田GK川口
(取材・文 西山紘平)

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