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横浜FM・俊輔、敗れたのは「中2日だから」。日程問題は審議が必要か

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[8.17 J1第19節 横浜FM0-1山形 ニッパ球]

 前節・首位だった清水を下したのに、横浜F・マリノスは下位の山形に0-1で敗戦。今季初の3連勝に失敗した。圧倒的に攻めながら、バイタルエリアを攻略しきれなかった。

 単純に、決定力不足に泣いたともいえるが、日程面も大きかったようだ。多くの選手たちが日程の不公平さを口にした。この日、横浜FMは中2日、山形は中3日だった。試合中の気温は29.6度ながら、湿度は80%。“1日の差”が大きく出そうな気候だった。

 MF中村俊輔は、報道陣に負けた理由を聞かれ、冗談ぽく「中2日だから」と答えた。その後、バイタルエリアにかける人数が少ないこと、シュート意識の欠如など理論的な分析をしたが、最初に口にした『過密日程』が本音だろう。スタミナがあると思われているDF栗原勇蔵も「へばった」と口にしている。

 山形は横浜FMより、運動量が多かった。こういう事態に備えて、中断中に横浜FM以上に、走り込んでいたこともあるが、夏場のこの時期の日程の差は“致命傷”になる。これは横浜FMに限った問題ではないだろう。

 この日敗れた清水も中2日で、相手の新潟は中3日だった。なおさら選手に“言い訳”をさせる一因となったのが、“ジャイアントキリング”をしたこの2クラブの日程だ。なぜなら偶然にも、前節の山形-新潟だけは金曜日の13日だったからだ。

 今節を火・水に分けた理由も含め、いろいろと“大人の事情”があるのだろう。でももし、今の春-冬カレンダーでシーズンを通すなら、もう少し夏場の日程を考慮する必要があるかもしれない。もっとも優勝を目指すクラブは、日程のマイナス要素を覆すほどの実力をつけてほしいとも思うのだが……。

(取材・文 近藤安弘)

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