beacon

今季ワーストタイ4失点に名古屋守備陣は反省

このエントリーをはてなブックマークに追加

Text alert@等々力
[8.18 J1第19節 川崎F4-0名古屋 等々力]

 名古屋グランパスは5月16日の鹿島アントラーズ戦と並ぶ今季ワーストタイの4失点で、鹿島戦以来7試合ぶりの黒星。中断明け以降、好セーブの連発でチームの勝利に大きく貢献してきたGK楢崎正剛は失点に歯止めをかけることができず、「最後の2点くらいはやられないようにしたかったですけどね。今まではしぶとくやってきて結果につながったけど、今日は退場者も出たし、ドローも難しかったと思う」と、唇をかみしめた。

 守備陣がてこずったのは、川崎Fの“個の力”だった。

 「相手のFWは一発があるから、DFも思い切って行けない」とFWの顔を思い浮かべたのは楢崎。一方、中盤の選手の力に手を焼いたと感じていたのはDF増川隆洋だ。

 後半26分、黒津の突破に足を引っ掛けて2度目の警告を受け、退場となったセンターバックは「きわどいところにスルーパスが来る。前から追ってくれないと難しい」と嘆いた。その言葉通り、名古屋の中盤を構成する助っ人トリオは、アンカーのダニルソンを含めていずれも攻撃が好きなタイプ。これでは川崎Fの中盤を封じるのは困難だった。

 この敗戦で、05年4月17日に2-0で勝利を収めたのを最後に、等々力ではリーグ戦11試合白星なし。田中マルクス闘莉王は「こんなもんですよ」と言葉少なにバスに乗り込んだ。

<写真>大量失点に頭を抱える名古屋守備陣

(取材・文 矢内由美子)

TOP