浦和レッズの日本代表MF阿部勇樹が、イングランドチャンピオンシップ(実質2部)のレスターに移籍すると、22日付のスポーツ報知が伝えた。すでに完全移籍の正式オファーが届き、年俸は現在の約2倍に当たる2億円で、複数年契約を提示されたという。

　関係者によると、現役時代はポルトガル代表の名ボランチで、ユベントスなどでプレーしたパウロ・ソウザ新監督が阿部を高く評価。プレミア昇格のキーマンに指名したという。阿部のもとにはギリシャのオリンピアコスも獲得に名乗りを挙げていたが、開幕前の監督交代などで凍結。レスター移籍が有力となった。近く阿部と契約するロベルト佃代理人が渡英し、直接交渉する見通し。

　阿部は21日の湘南戦で先発。左肩を痛めて前半だけで交代したが、スポーツ報知はこの試合が浦和でのラストゲームになるのではないか、と分析している。これまでたびたび、欧州移籍の噂があり、今季開幕前にはマジョルカと合意寸前とも言われていた阿部だが、念願がついに叶うのだろうか。

(文　近藤安弘)