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名古屋がG大阪を下し首位キープ! ケネディが平井の前でゴールし単独キングに

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[8.22 J1第20節 名古屋3-1G大阪 瑞穂陸]

 名古屋グランパスが大敗ショックを振り払いG大阪に3-1快勝。首位をキープし、2位C大阪、3位鹿島、4位清水に対し、勝ち点差を5に広げた。

 前節・川崎Fに0-4で完敗し、中断明け後、初の黒星を喫した名古屋。この日はMF金崎夢生、DF増川隆洋が出場停止で、MF小川佳純、DF竹内彬が代役を務めた。またMF中村直志が4試合ぶりに先発復帰した。選手の入れ替わりで攻守のバランスが心配されたが、稀有に終わる。前半6分、いきなり先制に成功した。

 中央で中村がボールを持つと、ルックアップしてゴールマウスを見つめる。まだ35mほどあったが、思い切り右足を振り抜いてロングシュートを放った。これがジャストミートし、ややブレながらゴール左上に突き刺さった。元日本代表のスーパーシュートでゴールをこじ開けた。

 前半17分に絶好調のG大阪MF橋本英郎に、こぼれ球から華麗なシュートを打ち込まれ同点とされたが、名古屋が飛び道具で同点、勝ち越しに成功する。前半32分、中央やや左のFKのチャンスで、マギヌンがファーサイドの田中マルクス闘莉王に合わせる。やや大きかったが、これを闘将が頭で逆サイドまで跳ね返し、この浮き球をMFダニルソンが走り込んで豪快に頭で突き刺した。

 後半、G大阪に中盤を支配されて何度か攻め込まれたが、名古屋は闘莉王を中心に守備陣が奮闘した。そんな中、後半24分にエースがダメ押しゴールを決めた。マギヌンの左クロスから強烈なヘディングシュートを突き刺した。これで今季通算11得点とし、この日対戦したG大阪のFW平井将生を抜いて単独トップに浮上した。

 G大阪とはここまで、17勝2分け22敗と決して得意ではなかったうえ、G大阪も最近5試合を4勝1分けと好調だった。そんな相手を下して首位をキープしたことは大きい。試合後のテレビインタビューで中村は「ゴールを決められてよかったです。怪我をして離脱していたので、すごくうれしい。川崎F戦? 反省することがあって、切り替えることができた。ホームで勝つことができてよかった」と笑顔をみせた。

 今節、首位の名古屋以下、勝ち点3差の中に4チームがひしめく混戦で迎えたが、鹿島、清水、川崎Fは敗れ、名古屋だけが勝ち点3をつかんだ。次は最下位の京都、その次は山形と下位との対戦が続く。取りこぼすことなく勝ち続けられるかが、優勝を争う上で大事な要素となる。

(文 近藤安弘)

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