beacon

新監督、候補者3人から1人に絞られる。原委員長「我々がいいと思っている人と(契約に)近づいている」

このエントリーをはてなブックマークに追加
 日本サッカー協会の原博実強化担当技術委員長が29日、横浜FM-新潟を視察後、新監督候補との契約について経過を報告した。

 ここまで3人と最終交渉を継続しているが、そのうちの1人とさらに最終的な詰めの交渉に進んだことを明かし、「我々がいいと思っている人と(契約に)近づいている」と明言した。

 具体名は明らかにされていないが、弁護士などの代理人を通じて、契約の細部を話し合っている。本人も「日本で仕事をしたいと思ってくれている」という。「アジアのカレンダーの問題、ユーロはW杯の間にあるのに、なぜアジア杯は翌年なんだとか、そういうことも説明して、理解してもらっている」と話し、欧州人監督で、欧州で代表監督を務めるようなレベルの人物であることをうかがわせた。

 この日は契約形態についても明かし「4年ではない。毎年、毎年というか、4年ではない。ユーロがあるので、そこでお互いに見直す」と2年契約を結び、2012年に行われる欧州選手権後に再考する可能性を示唆した。

 これは憶測だが、「お互いに見直す」というコメントを深読みすると、今の最終候補者が、ユーロ終了後に、結果に応じて入れ替わりがあると見られる欧州強国の監督を狙っている可能性がある。また日本側から見れば、今の新監督がダメな場合、ユーロ後に代表監督を退任した“優良人材”の中から、より良い人物を探してくるということもできる。いずれにせよ、欧州列強を指揮するかもしれない“大物”のようだ。

 現在、契約の細部を見直し、それぞれの国の法律に照らして詰めているが、大筋合意→正式決定の日取りは決まっていない。原委員長は「交渉ごとですから。協会の文言と、向こう側で解釈の違いとかもあるので、細部をじっくりと詰めたい」と説明した。とにかく、交渉がスムーズに進み、日本を強くしてくれる監督が来ることを祈るしかない。

(取材・文 近藤安弘)

TOP