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「感覚で打った」技ありヘッド、岡崎がザッケローニ監督の前でアピール弾

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[9.1 ナビスコ杯準々決勝第1戦 F東京1-1清水 味スタ]

 挨拶代わりのヘッド弾だ。日本代表のアルベルト・ザッケローニ新監督が視察した“御前試合”。清水エスパルスの日本代表FW岡崎慎司が得意のヘディングで先制ゴールを叩き込んだ。

 後半23分、左サイドを抜け出したMF兵働昭弘がクロス。ゴール前でワンバウンドしたボールに低い体勢から頭で合わせ、ゴール左隅に流し込む。ボールスピード、シュートコースともに申し分なし。技ありのヘディングシュートで均衡を破った。

 「ヘディングだったので、感覚で。マイナスに来たボールをこのへんに打てば入るだろうっていう感覚で打った。思い切り打てたことがよかった。かっこよくボレーシュートを打たなくてよかった」

 そう苦笑いした岡崎だが、この日はF東京の厳しい守備の前にチームとしてなかなかいい形をつくれず、自身もシュート1本。「試合を通して、いいところはあのゴールぐらい」と満足はしていなかった。

 ザッケローニ新監督の視察についても「知ってたけど、あまり意識してなかった」と言う。それでも明日2日から始まる代表合宿に向け「何もかもが新たなスタート。何も決まっていないし、自分のいいところを出していきたい」と意気込んでいた。

 「いろんなことを吸収して伸びることができるのが自分のいいところだと思うし、新しい監督に適用することも大事。でも、自分の譲れない部分も持って、自分の良さを出していきたい。いいサバイバルができると思うので、楽しみにしています」

 南アフリカW杯ではチームとしてベスト16進出を果たしたが、岡崎自身は本大会直前に先発落ちし、4試合すべて途中出場にとどまった。日本の真のエースとしてブラジルW杯に臨むために、ザックジャパンとともに岡崎も新たなスタートを切る。

<写真>清水FW岡崎
(取材・文 西山紘平)

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