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新生日本代表が始動、ザッケローニ監督「一緒にいいストーリーを書いていこう」

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 新生・日本代表が始動した。4日のパラグアイ戦(日産ス)、7日のグアテマラ戦(長居)に向けた日本代表合宿が2日、神奈川県内でスタート。練習前には宿舎でミーティングが行われ、アルベルト・ザッケローニ新監督が初めて選手と対面した。

 選手ひとりひとりと握手をかわし、簡単な自己紹介を済ませた新監督は日本語で「よろしくお願いします」と挨拶。「W杯では素晴らしい戦いだった」と南アフリカW杯で16強入りを果たした選手たちを称えた上で、日本代表選手としての責任感を説いた。

 「日の丸の誇り、サムライのユニフォームを着ることにプライドを持ってやってほしい。W杯で歴史の1ページは終わった。これからまた4年後に向けて、新たなページをつくっていかないといけない。一緒にいいストーリーを書いていこう。日本はまだまだ成長できる国。一緒にやっていこう」

 ミーティング後に行われた練習の指揮は原博実監督代行に任せ、スタンドから視察するにとどまった。練習メニューなどもすべて原監督代行が決めた。原監督代行は「今回に関してはメンバーを選んだのも我々だから、彼も個人名を出してどうこうとかまったく言っていない。ああいう人なので『だれを使えとかは言わない』と向こうから言ってきた」と説明。ザッケローニ監督は「今はすべての選手を客観的に見たい」と話しているという。

 ミーティングでも選手に対して「これから時間をかけてチームをつくり上げていく。じっくり選手も見極めていくから、選手は選手で全力を尽くしてやってくれ」と語りかけたという新指揮官。選手の第一印象についても「やる気に満ち溢れていて、非常にいいミーティングだった」と満足している様子だった。

 「今回は原さんが責任を持ってやっている。自分は外から見て、勉強している最中。パラグアイ戦も原さんが責任を持ってやるが、間違いなくいい印象が出てくることを期待している」。戦術的な指示など直接指揮を執ることはないが、新監督が目を光らせた中での練習、試合となれば、事実上のザックジャパン始動と言っても過言ではない。まずはパラグアイとの再戦へ。南アフリカの借りを返し、ブラジルW杯への第一歩を踏み出す。

<写真>新生・日本代表が始動。練習前に選手たちが円陣を組む

(取材・文 西山紘平)

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