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本田はFWではなくトップ下、司令塔で起用へ

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 南アフリカW杯で1トップを務めたMF本田圭佑(CSKAモスクワ)が、新生ジャパンではトップ下を任されることになった。この日の戦術練習では4-2-3-1の2列目の真ん中に入った。両サイドは引き気味だったが、本田は1トップを務めた森本の近くに、司令塔らしくどっしりと構えた。

 原博実監督代行は本田のポジションについて、「彼には一番やりやすいかなと思っている。とりあえず、あれで行く。前には森本なり、岡崎を持っていく」と説明した。今回の起用法にはザッケローニ新監督の直接の指示はないが、新指揮官はすでに原監督代行と日本人選手について分析しており、何らかの意向が含まれている可能性はある。新指揮官も『FW・本田』ではなく『トップ下・本田』を考えているのだろう。

 本田にとっては、望むところだ。トップ下は最も得意とするポジションで、CSKAモスクワではボランチで起用されると、監督にポジションを替えるよう意見するほど、トップ下でのプレーにこだわりを持っている。CSKAではトップ下で出場した試合は点に絡み、持てる才能を存分に発揮している。その攻撃センス、ゴールへ向かう姿勢が日本代表でも活かされるに違いない。

 「(日本は)暑いですね。新監督のイメージ? いやまあ、どうですかね。みんな頑張ろうということを話しています」

 本田自身は相変わらず口数が少なかったが、気合が入っている。この日のミニゲームでは左足はもちろん、利き足とは逆の右足でゴールを決めるなど切れのある動きをみせた。南アフリカW杯の結果については不満を漏らし、パラグアイ戦のPK負けについても悔しさをあらわにしているレフティーモンスター。W杯では不慣れなFWだったが、今度は“本職”で戦う。自らゴールを奪ってリベンジを果たす。

(取材・文 近藤安弘)

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