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進撃再び?鹿屋体育大が社会人撃破!

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[9.3 第90回天皇杯1回戦 Y.S.C.C. 0-3 鹿屋体育大 平塚]

 第90回天皇杯全日本サッカー選手権が3日開幕し、全国各地で1回戦が行われた。平塚競技場(神奈川)の第2試合では地元・神奈川のY.S.C.Cと鹿屋体育大(鹿児島)が激突。3-0で勝った鹿屋体育大がJ1川崎フロンターレと対戦する2回戦(5日)へ駒を進めた。

 昨年の天皇杯で徳島ヴォルティスを下している鹿屋体育大が、再び進撃を開始した。この日は序盤から元ヴァンフォーレ甲府のCB鈴木陽平らが構えるY.S.C.C.の最終ラインの背後を抜群のスピードで相手DFを振り切るFW岡田翔平(3年=F東京U-18)が再三強襲。また昨年の徳島戦でハットトリックを達成しているMF桃井宏和(2年=佐賀東高)がその巧みなボールコントロールと飛び出しで相手の脅威となった。

 Y.S.C.C.はFW辻正男(前・法政大)が存在感を放ち、前線からのプレスで相手ボールを奪い取るなどチャンスもつくったが、坂井達弥(2年=東福岡高)と代田敦資(1年=前橋育英高)の相手CBコンビに背後のスペースをケアされるなどゴールが遠い。そして27分、セットプレーから先制されてしまった。

 鹿屋体育大は桃井が左CKをゴール前へ入れると、代田が右足で押し込み先制に成功した。追う展開となったY.S.C.Cは後半5分、PA内左でボールを受けたMF中村竜也(前・流通経済大)が絶妙なコントロールショットでゴール右隅を狙う。だが鹿屋体育大GK井上亮太(2年=F東京U-18)が左手ワンハンドでビッグセーブ。逆に後半15分、鹿屋体育大は左サイドを抜け出したMF小森啓一郎(4年=ルーテル学院高)の折り返しを桃井が右足ダイレクトで押し込み、リードを2点へ広げた。

 Y.S.C.C.にもチャンスは十分にあった。31分には左サイドからの折り返しに走りこんだMF平間直道(前・愛知学院大)がダイレクトで合わせるが、鹿屋体育大GK井上が今度は足でビッグセーブ。さらに41分には至近距離からの連続シュートを再び井上にかき出されると、そのカウンターからFW大山直哉(1年=神村学園高)に3点目を決められて勝敗の行方を決定付けられてしまった。

 昨年徳島を破り、3回戦でジュビロ磐田と延長戦へもつれ込む熱戦を演じている鹿屋体育大が2回戦進出。今年もJクラブ相手に“ジャイアント・キリング”を起こすのか注目が集まる。

(取材・分 吉田太郎)

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