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黄金コンビが115日ぶりに復活!香川&乾が代表で初の同時先発

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 日本代表は6日、7日のキリンチャレンジ杯・グアテマラ戦に向け、試合会場の長居スタジアムで公式練習を行った。4日のパラグアイ戦後、4人がチームを離脱。さらにDF内田篤人(シャルケ04)、DF中澤佑二(横浜FM)もこの日の練習途中で切り上げるなど、パラグアイ戦から先発6人が入れ替わりそうだ。

 そんな中、注目のゴールデンコンビが代表で初めて同時に先発する。今年7月にドルトムントへ移籍したMF香川真司と、それまでC大阪で同僚だったMF乾貴士。昨季のJ2で、今季もJ1が中断期間に入るまで数多くのゴールを生み出してきた黄金コンビが5月15日の神戸戦以来、115日ぶりに同じピッチに立つ。

 しかも、舞台はC大阪が本拠地としてきた長居スタジアム。香川は「長居でやれる喜びを感じながら試合をしたい」と意気込み、乾も「やっぱりうれしいし、1回代表でやりたかった。気合いを入れてやりたい」と誓った。

 過去出場した2試合はいずれも途中出場の乾はA代表初先発。代表戦で香川と同時にプレーしたのも、09年1月20日のイエメン戦の9分間しかない。しかし、そんな心配も2人の前では杞憂だ。

 この日の紅白戦では乾が右サイド、香川が左サイドに入り、さっそく息の合ったコンビネーションを披露した。「問題ない」(香川)、「楽しみだし、そんなに話をすることもない。感覚でやれるところがあるので」(乾)。C大阪で培ってきた阿吽の呼吸がある。

 パラグアイ戦で決勝点を奪い、新生ジャパンの“顔”となりつつある香川は「新しい代表として結果を残していければいい。そうすれば自然とチームの中心になっていくと思う。試合を追うごとに責任を感じながらやっていきたい」と言った。

 「自分の持ち味があるので、そこをしっかりアピールしたい」と意気込む乾は1月6日のイエメン戦以来、8ヵ月ぶりの代表戦となる。現時点で置かれた状況は異なるが、今後の日本サッカーを引っ張っていく存在として期待されている2人であることに変わりはない。

 試合を視察するアルベルト・ザッケローニ監督の前で2人のコンビネーションを見せつけることができれば、香川&乾の黄金コンビがザックジャパン最大の武器となる可能性もある。

<写真>代表で初めて同時に先発する香川真司(中央)と乾貴士(右)

(取材・文 西山紘平)

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