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[仙台カップ]酒井&杉本ゴール!U-19日本代表がフランス撃破!!

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[9.9 仙台カップ第1戦 U-19日本代表 2-1 U-19フランス代表 ユアスタ]

 U-19日本代表、U-19ブラジル代表、U-19フランス代表、U-19中国代表が優勝を争う第8回仙台カップ国際ユースサッカー大会が9日、宮城県仙台市のユアテックスタジアム仙台で開幕した。開幕カードとなったU-19日本代表とU-19フランス代表との一戦は、2-1でU-19日本代表が勝利。白星スタートを切ったU-19日本代表は11日の次戦でU-19ブラジル代表と戦う。

 U-19日本代表は、前日8日のナビスコ杯準々決勝第2戦に出場したG大阪MF宇佐美貴史がメンバー外となり、4-4-2システムの先発メンバーは、GK中村隼(山形)、DF陣は右からDF岡本拓也(浦和ユース)、DF遠藤航(湘南ユース)、DF内田達也(G大阪)、DF古林将太(湘南)。中盤の底にはMF藤田息吹(慶應義塾大)とMF風間宏希(ロウレターノ)が入り、右SHにはMF菊池大介(草津)、左SHには所属先の新潟では左SBを務めているDF酒井高徳(新潟)を配置。2トップはFW宮吉拓実(京都)とFW杉本健勇(C大阪)が先発した。

 試合は前半9分、右サイドからドリブル突破を仕掛けた藤田が逆サイドの酒井へとクロスを上げる。これをPA内左で受けた酒井が豪快なダイレクトボレーを決め、日本が先制に成功する。

 その後、体格で勝るフランス代表に立て続けにバイタルエリアへとくさびを入れられ、ピンチを迎えるも、中盤の風間と藤田がこれに対応。ボールを入れられた瞬間にDFとMFの2枚で囲むという徹底した守備でピンチをしのぐ。
 しかし同27分、相手の速攻に中盤の選手が守備への対応に出遅れると、PA内で190cmのFWイシャク・ベルフォディル(リヨン)と対峙した遠藤が痛恨のハンド。PKを与えてしまう。このPKをFWアントニー・デルアール(ル・マン)に決められ、ゲームは振りだしへと戻された。

 先制後なかなかチャンスをつくれない日本は実に18分間もシュートを打てず、沈黙。敵陣へボールを持ち込むこともできない。しかし、前半終了間際、突如チャンスは訪れた。43分、ロングパスを受けた杉本が右サイドからドリブル突破。PA内へと持ち込むと、GKを正面にし、右手には相手DFを背負いながらも、GKの頭上を打ち抜く強烈な一撃を決めて勝ち越した。
 
 2-1とリードで迎えた後半、日本は宮吉に代えてFW小林祐希(東京Vユース)を投入。後半15分には小林の右CKにファーサイドの杉本が左足でダイレクトで合わせるが、これは惜しくも枠外へ。後半22分には、バタつきだしたゲームを落ち着かせようと風間に代え、MF田口泰士(名古屋)を投入。さらに33分には藤田に代えて平出涼(F東京)、35分には杉本に代えてFW重松健太郎(F東京)と次々に選手を交代する。途中出場の選手も各々の持ち味を活かしたこともあり、後半は守備で大崩れする部分もなく、全員守備で45分間を無失点で守りきった。

 10月には11年U-20W杯出場をかけたAFC U-19選手権(アジアユース)が行われる。アジア突破を見据えて数多くの選手を起用されたが、誰が出ても大崩れしない、選手層あるチームへと成長してきたことは確かめられた。U-19スペイン代表、U-19ガーナ代表などを破ったSBS杯(8月、静岡)に続き欧州を代表する強国を撃破。リヨン、マルセイユ(ともにフランス)、マンチェスター・C(イングランド)など欧州の強豪クラブに所属するトッププレーヤーと対峙したフランス戦が、アジアユースへ向けてまた大きな収穫となったことは確かだ。

<写真>前半9分、先制ゴールを喜ぶU-19日本代表・酒井
(取材・文 片岡涼)

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