beacon

川崎F、ジュニのハット&憲剛ゴールなどで湘南に6発大勝!

このエントリーをはてなブックマークに追加

[9.18 J1第23節 湘南1-6川崎F 平塚]

 J1第23節の1日目が各地で行われ、神奈川・平塚競技場では最下位の湘南ベルマーレと7位の川崎フロンターレが対戦した。注目の“神奈川ダービー”はエースFWジュニーニョが前半だけでハットトリックを達成するなど攻撃陣が爆発し、川崎Fが6-1で勝利。4試合ぶりの白星を手にし、得失点差で6位に浮上した。湘南は4連敗で10戦連続(2分け8敗)で白星なしとなった。

 ホームの湘南は、ユース所属の17歳MF遠藤航がJリーグデビューを果たした。システムは4-3-3でGKは野澤洋輔、DFラインは右から村松大輔、山口貴弘、島村毅、小澤雄希。中盤はアンカーに田村雄三、2列目に寺川能人と遠藤航が入った。3トップは右から坂本紘司、田原豊、阿部吉朗が構えた。

 対する川崎Fは4-4-2を採用。GKは相澤貴志、DFラインは右から森勇介、佐原秀樹、伊藤宏樹、小宮山尊信。中盤はボランチに稲本潤一と公式戦4試合ぶりに先発復帰となった中村憲剛が入り、右MFに田坂祐介、左MFにヴィトール・ジュニオールが構えた。2トップはジュニーニョと黒津勝が組んだ。

 開始2分、3連敗中の川崎Fが幸先の良い先制点を決めた。左サイドをV・ジュニオールが突破してクロス。GK野澤が弾いたボールをジュニーニョが拾って押し込んだ。2試合連続となる今季6ゴール目を決めると、エースが一気に勢いに乗った。

 前半21分には黒津とのワンツーで抜け出し、ジュニーニョが右足を一閃。2-0とするゴールを決めた。さらに同34分には自らドリブルで仕掛けてフリーになると、左足を一閃してゴールネットに突き刺し、ハットトリックを達成。3-0と突き放した。

 湘南は川崎Fに押され防戦一方だった。左MFのV・ジュニオール対策か、右SBに村松大輔を起用したが、うまくはまらず。前半途中から本来のCBに戻し、右SBにはCBだった島村を戻した。しかし、川崎Fの猛攻を防げなかった。ただ前半41分、ベテランが一矢報いた。中央約27m付近で強烈なミドルシュートを放ち、何とか1点を返して前半を終えた。

 後半、湘南は遠藤に代えて出場停止明けのMFエメルソン、田原に代えて助っ人FWヴァウドを投入。何とか巻き返しを狙った。エメルソンがキープでき、何か“変化”が訪れそうな気配があったが、この男に食い止められた。

 後半9分、川崎Fの日本代表MF中村憲剛が華麗なシュートを決めた。左サイドでジュニーニョが仕掛け、後方の憲剛へ。PA左から中へ仕掛けて右足を振り抜いて、低いシュートでゴールネットに突き刺した。5月1日の湘南戦(等々力)以来となる14試合ぶりの今季2ゴール目で、4-1とダメを押した。

 その後も川崎Fの猛攻が続く。後半21分、ジュニーニョがスルーパスに抜け出し、GK野澤の位置を見てループシュート。しかし、間一髪で野澤が触り、自身4点目は決まらなかった。さらに同28分には、ジュニーニョが小宮山の高速左クロスに足を合わせたが、これもGK野澤のスーパーセーブにあい、ゴールを決めることはできなかった。

 それでも後半30分、川崎Fがついに5点目を奪った。ヴィトール・ジュニオールが強烈なシュートを決めて5-1と大きく突き放した。湘南はその1分後、坂本に代えてFW中村祐也を投入した。川崎Fは後半34分、田坂に代えてMF谷口博之を送り出した。

 このころ、会場には雨が降り始める。後半37分、川崎Fは黒津に代えて怪我のためリーグ戦は開幕戦以来の復帰となったFW矢島卓郎を投入。攻撃の手をまったく緩めない。そして後半43分、小宮山尊信が追加点を奪い6-1とした。試合はそのまま終了。川崎Fが今季最多6ゴールで、4試合ぶりの勝利をつかんだ。

<写真>ハットトリックを達成した川崎F・FWジュニーニョ
(取材・文 近藤安弘)

TOP