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安田理がリーグ101試合目で初ゴール、G大阪が3連勝で4位浮上

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[9.18 J1第23節 G大阪3-2C大阪 万博]

 5位ガンバ大阪が「大阪ダービー」に3-2で競り勝ち、3連勝を飾った。順位も清水を抜いて4位に浮上。ACL圏内の3位C大阪とも勝ち点40で並んだ。

 やはりこの男は持っていた。決勝点はDF安田理大。2-2で迎えた後半23分、MF遠藤保仁、FWルーカスと中央でつないだボールをPA内左サイドで受けると、右足で確実にゴール右隅に流し込んだ。

 試合後のインタビューで「取るときに取る男やなと自分ながらに思います」と笑顔を見せた安田理。07年のナビスコ杯決勝では自らのプロ初ゴールで決勝点を決め、チームにタイトルをもたらすとともにニューヒーロー賞、MVPをダブル受賞した。ところが、意外にもリーグ戦では今までゴールがなかった。リーグ戦101試合目の出場となった大阪ダービーで生まれた決勝点が、プロ5年目にして待望のリーグ戦初得点。「大阪といえばガンバというのも見せつけようと思った」と誇らしげに胸を張った。

 試合は前半2分、FWルーカスからのパスをPA内右寄りで受けたFW宇佐美貴史が豪快に先制点。同12分にはMF遠藤保仁の左後方からのFKにDF中澤聡太が頭で合わせ、2-0と突き放した。

 さらに前半ロスタイムにはC大阪のFWアドリアーノが一発退場。数的優位に立ち、「前半と同じような戦い方でいこう」(西野朗監督)と後半へ臨んだが、後半7分、10分と立て続けに失点し、ゲームを振り出しに戻された。

 そんな予期せぬ展開で生まれた安田理の決勝点。リーグ再開後、8勝2分2敗とハイペースで勝ち点を積み上げるG大阪がいよいよ優勝戦線に食い込んできた。

(文 片岡涼)

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