清水は小野の移籍後初ゴールで先制も鹿島は岩政が同点弾、名古屋が"喜ぶ"痛み分けに
[10.2 J1第25節 鹿島1-1清水 カシマ]
J1第25節は2日、各地で7試合を行い、カシマスタジアムでは鹿島アントラーズと清水エスパルスが対戦。清水は前半11分、MF小野伸二の移籍後初ゴールとなるミドルシュートで先制したが、鹿島も後半8分にDF岩政大樹がCKから同点ゴールを決め、1-1の引き分けに終わった。試合後は両チームの選手がピッチに倒れ込む死闘となったが、互いに勝ち点1を上積みするにとどまり、首位の名古屋にとっては願ってもない結果となった。
鹿島は出場が危ぶまれていたFWマルキーニョスも先発し、ベストメンバーで臨んだ。
DF岩下敬輔、DF太田宏介が出場停止の清水は9月29日のナビスコ杯準決勝第1戦で温存されたFWヨンセン、FW岡崎慎司、MF小野伸二、MF本田拓也が先発。DF市川大祐も負傷明けで先発に戻った。
[スタメン&布陣はコチラ]
試合は立ち上がりから鹿島が中盤で主導権を握り、相手陣内へ押し込むが、清水も組織的な守備を崩さず、これに対抗する。前半8分には清水にチャンス。小野の左クロスにGK曽ヶ端準が飛び出し、パンチングで弾くと、こぼれ球を拾ったヨンセンが無人のゴールへループシュートを狙ったが、ゴールライン上でDF新井場徹がヘディングでクリアした。
そして前半11分、カウンターから小野が中央をドリブルで持ち上がると、マークが薄いのを逃さず、右足を振り抜く。ゴールまで約30mの距離から放たれた弾丸ミドルがゴール左上隅に突き刺さり、清水が先制に成功した。
1点ビハインドとなった鹿島はここから猛反撃。前半26分、MF野沢拓也の右CKをFW興梠慎三が頭でそらし、マルキーニョスがヘディングシュートを狙うもゴール上へ。同30分のMF中田浩二のミドルシュートも枠を捉え切れなかった。優勢に試合を運びながら決め手を欠く鹿島。前半45分には決定機をつくり、ジウトンの左クロスを興梠が頭で捉えたが、シュートは大きく上に外れてしまった。
なんとかしのいで1点リードで後半に折り返した清水だったが、後半立ち上がりに前節の名古屋戦(1-5)に続いてまたもセットプレーから同点ゴールを許してしまう。後半8分、MF小笠原満男の左CKにDF岩政大樹が頭で合わせる同点弾。鹿島がついに試合を振り出しに戻した。
後半14分に兵働に代えてMF伊東輝悦を投入した清水は同17分、MF枝村匠馬の右クロスをPA内で受けたFW岡崎慎司が鋭い反転から左足で狙うもGKがキャッチ。鹿島も同22分、新井場のアーリークロスからマルキーニョスが際どいヘディングシュートを放つなど互いにチャンスをつくった。
試合は鹿島が押し込み、清水がカウンターを狙う一進一退の攻防となったが、両チームともに最後のところで精度を欠く。鹿島は後半36分に興梠に代えてFW大迫勇也、清水は同37分に枝村に代えてMF山本真希を投入。選手交代でリズムを変え、勝ち越しゴールを目指した。
清水は後半39分、代わって入ったばかりの山本真が強烈なミドルシュートを放つもGKが好セーブ。鹿島も同41分、MFフェリペ・ガブリエルのシュートがクロスバーを直撃すると、こぼれ球を拾ったマルキーニョスが押し込もうとするが、2度のシュートはいずれも清水守備陣が体を張ってブロックし、ゴールを死守した。
結局、最後まで2点目が生まれず、試合は1-1のまま終了。勝ち点1ずつを分け合う痛み分けとなり、首位名古屋との勝ち点差は鹿島が9、清水が13に広がった。
<写真>鹿島は勝利を逃す
(取材・文 西山紘平)
J1第25節は2日、各地で7試合を行い、カシマスタジアムでは鹿島アントラーズと清水エスパルスが対戦。清水は前半11分、MF小野伸二の移籍後初ゴールとなるミドルシュートで先制したが、鹿島も後半8分にDF岩政大樹がCKから同点ゴールを決め、1-1の引き分けに終わった。試合後は両チームの選手がピッチに倒れ込む死闘となったが、互いに勝ち点1を上積みするにとどまり、首位の名古屋にとっては願ってもない結果となった。
鹿島は出場が危ぶまれていたFWマルキーニョスも先発し、ベストメンバーで臨んだ。
DF岩下敬輔、DF太田宏介が出場停止の清水は9月29日のナビスコ杯準決勝第1戦で温存されたFWヨンセン、FW岡崎慎司、MF小野伸二、MF本田拓也が先発。DF市川大祐も負傷明けで先発に戻った。
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試合は立ち上がりから鹿島が中盤で主導権を握り、相手陣内へ押し込むが、清水も組織的な守備を崩さず、これに対抗する。前半8分には清水にチャンス。小野の左クロスにGK曽ヶ端準が飛び出し、パンチングで弾くと、こぼれ球を拾ったヨンセンが無人のゴールへループシュートを狙ったが、ゴールライン上でDF新井場徹がヘディングでクリアした。
そして前半11分、カウンターから小野が中央をドリブルで持ち上がると、マークが薄いのを逃さず、右足を振り抜く。ゴールまで約30mの距離から放たれた弾丸ミドルがゴール左上隅に突き刺さり、清水が先制に成功した。
1点ビハインドとなった鹿島はここから猛反撃。前半26分、MF野沢拓也の右CKをFW興梠慎三が頭でそらし、マルキーニョスがヘディングシュートを狙うもゴール上へ。同30分のMF中田浩二のミドルシュートも枠を捉え切れなかった。優勢に試合を運びながら決め手を欠く鹿島。前半45分には決定機をつくり、ジウトンの左クロスを興梠が頭で捉えたが、シュートは大きく上に外れてしまった。
なんとかしのいで1点リードで後半に折り返した清水だったが、後半立ち上がりに前節の名古屋戦(1-5)に続いてまたもセットプレーから同点ゴールを許してしまう。後半8分、MF小笠原満男の左CKにDF岩政大樹が頭で合わせる同点弾。鹿島がついに試合を振り出しに戻した。
後半14分に兵働に代えてMF伊東輝悦を投入した清水は同17分、MF枝村匠馬の右クロスをPA内で受けたFW岡崎慎司が鋭い反転から左足で狙うもGKがキャッチ。鹿島も同22分、新井場のアーリークロスからマルキーニョスが際どいヘディングシュートを放つなど互いにチャンスをつくった。
試合は鹿島が押し込み、清水がカウンターを狙う一進一退の攻防となったが、両チームともに最後のところで精度を欠く。鹿島は後半36分に興梠に代えてFW大迫勇也、清水は同37分に枝村に代えてMF山本真希を投入。選手交代でリズムを変え、勝ち越しゴールを目指した。
清水は後半39分、代わって入ったばかりの山本真が強烈なミドルシュートを放つもGKが好セーブ。鹿島も同41分、MFフェリペ・ガブリエルのシュートがクロスバーを直撃すると、こぼれ球を拾ったマルキーニョスが押し込もうとするが、2度のシュートはいずれも清水守備陣が体を張ってブロックし、ゴールを死守した。
結局、最後まで2点目が生まれず、試合は1-1のまま終了。勝ち点1ずつを分け合う痛み分けとなり、首位名古屋との勝ち点差は鹿島が9、清水が13に広がった。
<写真>鹿島は勝利を逃す
(取材・文 西山紘平)