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ザックジャパンが完全非公開で紅白戦、システムは4-3-3が濃厚に

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 8日のアルゼンチン戦(埼玉)に向け埼玉合宿中の日本代表は5日午後、完全非公開で練習を行った。合宿2日目は午前練習に続く2部練。この日午前に帰国したFW本田圭佑(CSKAモスクワ)も合流し、25人全員が初めてそろった。

 関係者によると、右ひざ内側靭帯を痛めているDF田中マルクス闘莉王(名古屋)は別メニュー調整となったが、午前練習で一部別調整だったMF遠藤保仁(G大阪)はフルメニューを消化したという。

 始動から2日目にして早くも報道陣を完全シャットアウトしたアルベルト・ザッケローニ監督は午後練習後、取材に応じず、選手の取材対応も認めなかった。代わって原博実技術委員長が報道陣に対応。原委員長によると、この日も前日4日に続いて守備の確認を時間を費やしたという。

 ザッケローニ監督が約30分間、直接指導した4日の練習は守備陣のみで行われたが、この日は選手全員が参加。「相手がボールを持っているときの守備の確認。2チームに分かれて全員でやっていた」(原委員長)。ボールに合わせてチーム全体でポジションをずらし、FWから最終ラインまで全員が連動した守備の動き方を徹底的に叩き込んだという。

 その後、その2チームで紅白戦も約20分間行われたが、原委員長によると、「どっちがレギュラー、どっちがサブという感じではなく、同じように分けていた。両方のチームに対し、こういうシチュエーションならこうしようと同じように説明していた」という。

 気になるシステムについては「並びは2チームとも一緒。僕がやったときと同じような感じ。あれをMFと見るか、ウイングと見るかというところ。たまたまそうしただけかもしれないけど」と明かし、原委員長が監督代行を務めた9月のパラグアイ戦、グアテマラ戦で採用した4-2-3-1の両翼をより高い位置にした4-3-3の布陣だったようだ。

 合宿初日から2日間、守備の確認に時間を割いている指揮官だが、紅白戦が終わると、選手に「サイドチェンジしたりするのもいいが、もっとシンプルにゴールを目指せるときは目指そう」と、初めて攻撃面にも言及したという。原委員長は「中盤での競り合いは多かったが、シュートシーンが少なかった。もう少しシンプルに目指せるときはシンプルにゴールを目指そうと話していた」と、その意図を説明した。

 なお、この日帰国し、午後練習から合流した本田圭は最初の守備練習には参加したが、紅白戦には加わらず、他の選手が午前中に行ったフィジカルトレーニングで汗を流したという。

(取材・文 西山紘平)

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