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[AFC U-19選手権]初先発・宇佐美ハット!U-19日本代表が2連勝!

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[10・6 AFC U-19選手権GL第2戦 U-19日本代表 4-0 U-19ベトナム代表 中国]

 11年U-20W杯の出場権を懸けたAFC U-19選手権中国に参戦中のU-19日本代表は6日、グループリーググループC第2戦でU-19ベトナム代表と対戦。MF六平光成(中央大)の先制ゴールとFW宇佐美貴史(G大阪)の3得点の活躍により、4-0で快勝した。2戦2勝の日本はグループ2位以内が進出する8強(決勝トーナメント)入りへ大きく前進。8日のグループリーグ最終戦でU-19ヨルダン代表と戦う。

 日本はUAEとの初戦で2トップを組んでいた永井龍(C大阪)と指宿洋史(CEサバデルFC)から前線の2人を宇佐美と杉本健勇(C大阪)のコンビへとチャンジ。1トップに張る杉本の後方に宇佐美が位置した。中盤から後方の9人は初戦と同じメンバーでGKが川浪吾郎(柏)。4バックは右から岡本拓也(浦和ユース)、遠藤航(湘南ユース)、平出涼(F東京)、阿部巧(横浜FC)。ダブルボランチが藤田息吹(慶應義塾大)と六平で右が菊池大介(草津)、左に酒井高徳(新潟)が入った。

 初戦同様、決して内容のいい勝利ではなかった。それでも日本はしっかりと勝ち点3を獲得した。勝利の原動力となったのは今大会初先発となった宇佐美だ。前半8分、敵陣でボールをカットするとドリブルでDF2人を引き付けてから右横の六平へパス。六平がコントロールから右足を振りぬくと、強烈なミドルシュートはGKの手を弾き、そのままゴール右上へ突き刺さった。

 幸先よくリードを奪った日本は、勢いよくPAへ走りこんでくる相手のカウンター攻撃に悩まされるが、阿部や平出の好カバーリングなど何とか耐えると、逆に攻撃の圧力を強めていく。25分には岡本の右クロスを杉本が右足で合わせ、26分には菊池とのワンツーから右サイドをえぐった六平の折り返しを酒井が決定的な右足シュート。ベトナムGKタラン・ゴクのビッグセーブの前になかなか2点目を奪うことができなかったが前半終了間際、敵陣でセカンドボールを拾った宇佐美がドリブルから左足シュートをゴール右隅へと叩き込み、2-0へリードを広げた。

 後半、パスの出し手と受け手との意志が全くかみ合わず、技術的なミスも目立つ日本。対するベトナムは初戦で同点ゴールを決めているMFクォック・フォンらが何とかゴールへ迫ろうとするが、運動量の低下もあり、日本の脅威にならない。
 逆に日本は宇佐美の2点目で勝敗の行方を決定付けた。32分、カウンターから杉本、酒井とつなぐと右サイドから中央へ走りこんできた宇佐美が、左足で落ち着いてゴールへと流し込んだ。
 直後に負傷した杉本に代えて永井を投入した日本は、40分にダブルボランチを風間宏希(ロウレターノ)と加藤大(新潟)へスイッチ。44分には加藤のスルーパスで中央を突いた宇佐美が右足シュートを豪快にゴールへと叩き込んでダメ押した。

 好守でベトナム攻撃陣を無得点に抑えた守備陣や宇佐美のハットトリックなどにより4-0で快勝した日本は、この後行われるUAE対ヨルダン戦でUAEが勝つか引き分けると最終戦を待たずにグループ2位以内が確定。前回大会で敗退した準々決勝への進出が決定する。
 
<写真>前半45分、宇佐美が今大会初ゴールとなる左足シュートを決めて2-0に
(文 吉田太郎)

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