beacon

トップ下は本田圭に、アルゼンチン戦へ「勝ちにこだわる」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 相手がアルゼンチンでも自分のスタンスは変わらない。ザックジャパン初陣となる8日のアルゼンチン戦に向け、日本代表FW本田圭佑(CSKAモスクワ)はあくまで勝利にこだわる姿勢を強調した。

 「向こうにとってはただのフレンドリーマッチかもしれないけど、日本人にとってはめったにできない貴重な経験。結果にこだわらないといけない」

 前日5日は帰国当日ということもあり、午後の紅白戦には参加しなかったが、この日はフルメニューを消化。10対10のゲーム形式の練習ではトップ下に入った。

 システムは9月のパラグアイ戦、グアテマラ戦で採用した4-2-3-1を継続する見通しだ。アルベルト・ザッケローニ監督は「(日本代表は)これまでも4-2-3-1のシステムで戦っている。9月の2試合もそうだった。それをベースにやっている」と説明。「時間がたって、選手が自分のやり方を理解していったらシステムを変える可能性はある」とも話しており、今後は流動的だが、当面は選手が慣れ親しんだシステムで戦うことを決意した。

 その中でトップ下を任されたのが本田圭だ。「コンディションはいいですよ。最近はコンスタントに試合があるので、いいコンディションを保てている」。ドイツで活躍するFW香川真司ではなく、9月の2試合でもトップ下に君臨した本田圭が自身も希望するポジションを射止めた。

 ザッケローニ監督のサッカーについては「まだ見えてきていない部分が多い。試合を重ねることで見えてくると思う。まだまだこれから」と慎重に語った。合流2日目。指揮官のコンセプトをまだ完全に理解したわけではない。チームとしても、船出したばかりの手探り状態にある。

 しかし、それも言い訳にはできない。「サポーターに面白い試合を見せないといけない。それは勝ちにこだわることで見せられるものだと思う」と言い切った。南アフリカW杯で日本をベスト16に導いた本田圭の次なる標的はアルゼンチン。狙うは新監督初陣に花を添える大金星だけだ。

<写真>ザッケローニ監督と言葉をかわす本田圭佑(左)

(取材・文 西山紘平)

TOP