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香川は『左サイド』でアルゼンチンを“斜め切り”へ。「守備はそこまで強いとは思わない」

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 アルゼンチンを左から“斜め切り”だ。所属のドルトムントではトップ下を務めるFW香川真司だが、ザックジャパンでは左サイドを任されることが濃厚となった。この日、非公開で戦術練習を行ったが、左SBを務めたDF槙野智章が「真司が僕を逆に利用するとか、僕が真司を見ながら上がるとか」と“暴露”しており、左サイドで試されたようだ。

 香川はドイツで慣れてきたトップ下を「やっていて楽しい」と希望しているが、この日の練習後は「攻撃的なところでいかに点に絡めるか。そういうところをやっていきたい」と左サイドに意欲的。右でも左でも真ん中でも、自分のやることは得意のドリブルを活かしてゴールを決める、アシストをすることだと自覚している。

 9月にスペインを4-1で下したアルゼンチンを相手に、頼もしい言葉も飛び出した。「守備はそこまで強いとは思わないし、明らかに攻撃のチームだなと思うので、上手くパスを回しながらやれば、穴が空いてくると思う。1対1も仕掛けてシュートも打てるように」と、左サイドからドリブルで切れ込んでゴールを決めることを目標に掲げた。

 くしくもアルゼンチンのCBには、3日のリーグ戦で2-0撃破したバイエルンのDFマルティン・デミチェリスがおり、日本戦に先発する可能性が高い。香川はバイエルン戦は無得点だったが、トップ下の位置で攻撃のアクセントになった。地元紙から「神童」やチェコ代表の名手からもじって「アジアのロシツキー」と賞賛されている。今ドイツで最も輝く男の一人だけに、攻撃陣に比べると見劣りするアルゼンチン守備陣なら“恐れるに足らず”というわけだ。

 「ドイツでやってるプレーを出せたらいいと思う。自分が変わったわけではないので、いつもの自分のプレーをしていきたい」と香川の口から頼もしい言葉が連発した。取られたら、オレが取り返す―。これが香川の意気込みだ。トップ下は本田圭佑に譲るが、左サイドから相手の“急所”に切り込みゴールをこじ開ける。

<写真>笑顔で練習に取り組む香川真司(左)。右は松井大輔

(取材・文 近藤安弘)


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