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遠藤が史上4人目の代表100キャップに王手

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 MF遠藤保仁(G大阪)がアルゼンチン戦に先発し、後半26分までプレー。国際Aマッチ通算99試合目の出場を果たし、98試合で並んでいた中村俊輔を抜いて歴代代表キャップ数ランキングの4位に浮上した。

 歴代1位はDFだった井原正巳氏の122試合。2位はGK川口能活(磐田)の116試合、3位はDF中澤佑二(横浜FM)の110試合で、遠藤はMFの選手としては歴代最多の出場数となった。

 ワールドカップ南アフリカ大会後は、両足負傷などで満身創痍の状態に陥り、一時は代表合宿を辞退することも視野に入っていた。だが、ザッケローニ監督から「チームで試合に出ているので、怪我のことは気にしていない」と“ラブコール”。埼玉での合宿では、一部別メニューで調整したが、ふたを開ければ先発メンバーに選ばれた。

 岡田ジャパンからの盟友長谷部誠とダブルボランチを組んで、アルゼンチンの中央突破を防いだ。1-0での勝利はイタリア人監督にとって、まさにしてやったりのスコア。その勝利に貢献した遠藤も、「やれたことも課題もあるが、初戦を勝って終われたことは良かった。いろいろな面でポジティブにいける」と、してやったりの表情だ。

 「メッシは感覚も間合いも独特のものがあったが、テベスとはやったことがあるから、わかっていた」

 08年にACLで優勝し、クラブW杯でマンチェスター・ユナイテッドと対戦した際の経験をさらりと話す。12日にある韓国戦に出れば、史上4人目の100キャップに到達。当然、狙っている。
 
 「次につながるものはあったし、いいスタートは切れた。でもこれを積み重ねていかなければならない」

 30歳のベテランの胸には4年後までの絵がしっかり描かれている。

<写真>日本代表MF遠藤
(取材・文 矢内由美子)

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