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横浜FM・早大出期待のルーキー松本がプロデビュー、「やっとマリノスの一員になれたかな」

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[10.9 天皇杯3回戦 横浜FM2-1鳥栖 ニッパ球]

 横浜F・マリノスの期待のルーキーがようやくプロのスタートラインに立った。早大出身のMF松本怜が鳥栖戦の後半37分からピッチに立ち、プロデビューを果たした。左MFに入り、終盤には切れ込んでシュートまで行った。時間が短いため、ゴールにつながるプレーはなかったが、ひとまずプロとしての第一歩を踏み出した。

 「短い時間でしたが、凄く楽しかった。チームが勝てて、いいデビューが飾れたと思います。きょう、やっとマリノスの一員になれたかなと思います」

 表情から笑みがあふれた。青森山田高時代の2005年には、FW小澤竜己(ガイナーレ鳥取、前F東京)、FW伊東俊(山形)らとともに同県勢初の全国制覇となる、インターハイ優勝に導く快挙を達成したメンバー。早大進学後は50mを5秒8というスピードで、大学サッカー界屈指のサイドアタッカーに成長した。

 川崎Fや山形など複数クラブのオファーを受けたが、子供のころからの憧れで、兵藤慎剛や渡邉千真ら早大の先輩がいる横浜FMを選択。しかし、大学在学中の肉離れの怪我などで出遅れ、入団後も怪我があり、なかなかトップフォームに戻らなかった。

 夏場のトレーニングでコンディションが戻り“プロの水”にもなれてきた。この日、初めてベンチ入りし、いきなりデビューを果たした。出場は2-0で勝っていた場面で「リードしていたんで、自分の持ち味を出したかった」そうだが、その後、チームが失点してしまい「やばいな、と思った」という。だが、持ち味のスピードで守備に奔走し、そしてサイドを駆け上がってシュートまで行くなど、短い時間ながら“らしさ”は出した。

 木村和司監督は「うーん、まあ、まだまだかな。もっとできる。ただ、スピードはある。もっと良くなってもらって、うまく使いたいね。スーパーサブ? そうだね」と期待を口にした。スピードは一級品で、左右MFがこなせる。左なら切れ込んでシュート、本職の右ならクロスと、武器になるものがある。元横浜FMで、今はF東京の石川直宏のような“スピードスター”になれる可能性を秘めている。

 「怪我もあって、今年は出られないかと思っていたけど、今年デビューできてよかった。次はリーグ戦ですね。もっともっと自分の良さを出してアピールしたい」と松本は今年中のリーグ戦デビューを掲げた。イケメンフェイスでファンの人気も高いアタッカー。少し出遅れたが、試合に出ればMF中村俊輔のスルーパスの受け手になれる“縦の速さ”という武器はある。この日の第一歩を次の大きな一歩へ-。松本は目の前に広がる無限の可能性を、その快足でつかみに行く。

(取材・文 近藤安弘)

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