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ザッケローニ監督「私の指示を選手がどう表現するか」

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Text alert@韓国・坡州

 韓国との親善試合を12日に控えた日本代表は11日、韓国北部の坡州にある韓国ナショナルフットボールセンターでゲーム形式主体の練習で最終調整をし、右太ももに違和感を覚えて10日の全体練習を回避した栗原優蔵(横浜FM)も全メニューに参加。韓国戦出場に問題のないことをアピールした。
 
 試合は12日午後8時から、ソウルW杯競技場で行なわれる。ソウルで韓日戦が開催されるのは、ジーコジャパンが永井雄一郎(当時浦和、現清水)の後半ロスタイム弾で1-0の勝利を収めた03年4月16日以来、7年半ぶり。首都での久々の試合とあって、6万6000人収容のソウルW杯競技場の前売り券はほぼ完売に近い状態となり、3000枚を残すだけだという。

 日韓両国はW杯南アフリカ大会でともにベスト16に進んだ。対戦成績は日本の11勝20分け(PK勝ち2、PK負け1を含む)38敗だが、日本は今年になってから2連敗中。また、この日は、中国で開催中のU-19アジア選手権で、弟分のU-19日本代表が韓国に敗れてU-20ワールドカップの出場を逃している。日本はこのところ各カテゴリーで韓国に敗れており、日本のプライドに懸けて絶対に勝たねばならない試合であることを、フル代表の誰もが承知している。

 初陣のアルゼンチン戦で1-0の金星を挙げたアルベルト・ザッケローニ監督は、日韓のライバル関係を念頭に置いたうえで、「二つの国にとって大切な試合。わたしの指示を選手がどう表現できるか見てみたい」と意気込みを話した。
 
 FIFAランキングは現在、日本が30位で、韓国は44位だが、この2チームの対戦において順位はまったく関係ないと言える。ザッケローニ監督と一緒に記者会見に出席したキャプテンの長谷部誠(ボルフスブルク)は「韓国とは常にライバルだし、明日の試合はプライドを懸けた戦いになるので、強い気持ちもったほうが勝つと思う。強い気持ちで臨みたい」と意気込みを語った。
(取材・ 文 矢内由美子)

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