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「本山→興梠」で2発!鹿島が4試合ぶり白星で名古屋との勝ち点差8をキープ

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[10.24 J1第27節 鹿島2-0横浜FM カシマ]

 J2第27節は24日、各地で4試合を行い、カシマスタジアムでは鹿島アントラーズ横浜F・マリノスが対戦。3試合連続ドロー中の鹿島は前半36分、39分とFW興梠慎三が連続ゴールを決め、2-0で快勝した。4試合ぶりの勝ち点3を手にし、2位の座をキープ。首位名古屋との勝ち点差8も保った。

 鹿島はDF新井場徹、DF伊野波雅彦が出場停止から先発に戻った一方、FWマルキーニョスが出場停止。FW興梠慎三が1トップに入る4-2-3-1にシステムを変更し、MF本山雅志がトップ下で今季初先発を飾った。
 横浜FMは前節の神戸戦(1-0)を体調不良で欠場したMF中村俊輔が2試合ぶりに先発復帰。右SBは波戸康広に代わってDF天野貴史が2試合ぶりに先発した。
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 前半6分、MFフェリペ・ガブリエルの右クロスのこぼれ球をMF小笠原満男がダイレクトボレーで狙うなど立ち上がりから積極的に入った鹿島は早い時間に絶好の先制機を迎えた。

 前半11分、PA内右サイドに切れ込んだDF新井場徹が倒され、PKを獲得。微妙な判定に横浜FMの選手は猛抗議したが、西村雄一主審の判定は変わらない。運も味方し、鹿島が先制かと思われたが、小笠原のキックはGK飯倉大樹がスーパーセーブ。ほぼ正面へのシュートに対し、右方向に飛んだ飯倉は左手を精一杯伸ばし、なんとかボールに当て、ゴールを許さなかった。

 守護神のビッグプレーに応えたい横浜FMの攻撃陣は前半29分、DF松田直樹のスルーパスに飛び出したFW山瀬功治がシュートを狙うも、GK曽ヶ端準に阻まれ、なかなかリズムをつかめない。

 試合の主導権を握り続ける鹿島は2列目のMF野沢拓也、本山、フェリペが流動的に動いて相手守備陣を翻弄。チャンスをつくっていった。そして前半36分、本山の絶妙なスルーパスに興梠が反応。PA内左サイドに進入すると、飛び出してきたGK飯倉のポジショニングを見極め、角度のない位置から左足でゴールに流し込んだ。

 さらに前半39分、PA手前中央でボールを受けた本山がヒールパス。興梠が右足でゴール左隅にねじ込んだ。「本山→興梠」コンビで4分間で2得点。前半45分にも本山のスルーパスから興梠が決定的なシュートを放つなど抜群のコンビネーションを見せ、前半を2-0で折り返した。

 後半に入っても鹿島ペースは変わらない。開始50秒、左サイドからフェリペが折り返したボールを興梠がPA内でキープ。斜め後ろに戻し、小笠原が左足で狙ったが、わずかにゴール左にそれた。後半12分にも野沢の左クロスからMF中田浩二がヘディングシュートを放つなど横浜FMを押し込んだ。

 流れを変えたい横浜FMは後半14分、MF兵藤慎剛、MF河合竜二に代えてFW端戸仁、MF狩野健太を投入。中村がボランチの位置に下がってパスをさばぎ、反撃を狙うが、なかなか決定機をつくれない。

 後半34分過ぎから3本連続でCKを獲得するも、ゴールにはつながらず。同36分、ゴール正面の位置からのFKのチャンスには中村が左足で直接狙ったが、ゴール左に外れた。

 結局、鹿島がそのまま危なげなく逃げ切り、2-0で快勝。連続ドローを3試合で止め、残り7試合で名古屋との勝ち点差は8のまま。逆転優勝へ望みをつないだ。

(取材・文 西山紘平)

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