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[MOM337]山梨学院MF諸井孝太(3年)_“碓井越え”誓う背番号7の後継者

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.24 全国高校選手権山梨県大会2回戦 山梨学院 17-2 吉田 山梨学院G]
 
 「背番号7」の後継者は左利きのゲームメーカーだ。09年度全国高校サッカー選手権優勝の山梨学院の初戦。日本一メンバーのMF宮本龍主将(3年)と中盤中央でコンビを組んだのは元左SBのMF諸井孝太(3年)だった。正確な左足から右CKも担当するMFは、相手DFラインの後方へ質の高いパスを供給し、自らも効果的な前線への飛び出し。後半12分には左SB深沢未嶺(3年)の絶妙なアーリークロスに飛び込み、1タッチでゴールも決めた。

 F東京U-15むさし出身で中学時代からSBを務めてきた。今夏の全国高校総体では左SBのレギュラー。だが1-4で敗れた市立船橋(千葉)戦では「失点に関わっていたし、自分のことしか考えられなくて、味方のカバーもできていなかった」という。全国総体を通して自分を発揮できなかった諸井は、大会後にレギュラーからBチーム落ちする悔しさを味わった。ただ、山梨県国体選抜でボランチを経験していたという諸井はSBとしてでなく「元々やりたかった」という中盤で復活を遂げる。

 選手権まで期間はわずかしかなかったが、攻撃力を買われてSBのレギュラーを務めてきた諸井は中盤でもその武器を発揮。そのMFを「ハードワークできるようになってきた。少しタフになってきましたね」と評価する吉永一明監督は、ポジション的な理由も考慮して、昨年の日本一チームで大黒柱だったMF碓井鉄平(現駒澤大)がつけていた7番を諸井に託した。

 「7をもらった時、やっぱりテツくん(碓井)が頭に浮かんだ。重みがある」と振り返る諸井だったが、「7は小学校からつけてきた番号。つけたかった。テツくんみたいに体は強くないけれど、自分の特徴の俊敏さと左足で得点に絡んでいきたい。テツくんは中学のときから憧れの選手。でもプレーで違うところを出して……超えたいですね」と言い切った。

 フル出場したこの日のプレーについては「きょうは後ろから来る相手の動きがあまり見えていなかった。意識すること」と反省していた諸井。Bチームに落ちた時から「ポジションが変わってもチームに貢献できるように頑張ってきた」ことでボランチのポジションと「7番」を手に入れたMFは、「日本一」という結果で憧れの存在に追いつき、インパクトあるプレーで追い越すべく、最後の大会に臨んでいる。

(取材・文 吉田太郎)
【特設】高校選手権2010
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

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