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[選手権]注目集まる日本一軍団・山梨学院の超高校級FW2人

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[10.24 全国高校選手権山梨県大会2回戦 山梨学院 17-2 吉田 山梨学院G]
 
 日本一軍団・山梨学院で特に注目を集めているのが、現在スペインクラブに練習参加中の09年U-18日本代表候補FW加部未蘭(3年)の進路。JFA・Jリーグ特別指定選手としてヴァンフォーレ甲府に登録されているものの、現在のところJクラブからの正式なオファーはない模様で、自らの力で将来を勝ち取るべくスペインで奮闘している。

 右足甲の負傷を抱えながらプレーした昨年の高校選手権では本人も「何もできなかった」と悔しさを滲ませていたが、今年もまだ本領を発揮するまでには至っていない。怪我を完治させるための休養期間が長かったことで、コンディションが上がらず全国総体でも無得点と満足なプレーはできなかった。ただ、この夏はチームでフルメニューを消化。吉永一明監督も「フィジカルが上がってきて、夏からは雲泥の差ですよ」と話すように迫力あるゴールハンターが本来の姿を取り戻してきている。それだけに選手権での爆発も期待できそうだ。

 もう一人注目の存在となっているのが2年生FW白崎凌兵だ。横浜F・マリノスと柏レイソルの強化担当が会場を訪れていたこの日はひとりで5得点。得点だけでなくゲームメイクできるセンスも評価され、清水エスパルスが獲得に乗り出すなど、来年はJクラブが争奪戦を繰り広げることになりそうな様相だ。今春、加部も「コイツに注目してください」と推薦していたF東京の下部組織出身の2年生FW。全国高校総体こそ無得点に終わったが、ポテンシャルについて加部以上の評価をする声も多いというだけに、選手権でさらに評価を引き上げ、チームを全国連覇へ導くプレーをすることができるか。

 バリエーション豊富な攻撃でどこからでも得点できる力を持つ山梨学院だが、この冬、2人のFWのパフォーマンスには特に熱い視線が注がれそうだ。

<写真>この日5得点を挙げた注目の山梨学院FW白崎(左)
(取材・文 吉田太郎)
【特設】高校選手権2010

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