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[AFC U-16選手権]U-17W杯出場へ、U-16日本代表が6発発進!

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[10・25 AFC U-16選手権GL第1戦 日本 6-0 ベトナム ウズベキスタン]

 11年U-17W杯メキシコ大会の出場権を懸けたAFC U-16選手権ウズベキスタン2010が開幕。U-16日本代表は大会2日目の25日、グループリーグ初戦でU-16ベトナム代表と対戦し、6-0で快勝した。日本は27日の弟2戦で東ティモールと戦う。

 4-4-2システムの日本はGKが中村航輔(柏U-18)で4バックは右から中学3年生の高木大輔(東京Vジュニアユース)、岩波拓也(神戸U-18)、植田直通(大津高)、鈴木隆雅(鹿島ユース)。中盤は堀米悠斗(札幌U-18)と楠美圭史(東京Vユース)がダブルボランチに入り、右が秋野央樹(柏U-18)で左はキャプテンマークを巻く早川史哉(新潟ユース)。エースの南野拓実(C大阪U-18)が神田夢美(札幌U-18)と2トップを組んだ。

 予選で同グループだった韓国を敗退に追い込んでいるベトナム。オーストラリア、東ティモールとともに名を連ねるグループCのダークホース的存在に挙げられていたが、日本が難敵を圧倒した。
 まずは5分、敵陣右サイドでボールを奪った秋野から中央の南野、神田とつなぎ、最後は左サイドからPAへ走りこんだ早川が決定的な左足シュート。これはゴールにならなかったが、攻撃から守備への切り替えの速さとパス精度で上回る日本はほとんどベトナムにサッカーをさせない。

 そして16分、左サイドで早川が獲得したFKから、楠美の鋭いキックが体を押さえ込まれた植田とDFとの中間に入る。両者に当たり、コースの変わったボールはそのままゴール左隅へと吸い込まれた。ラッキーな形で先制した日本はさらに18分、早川のスルーパスで抜け出した南野が右足でゴールへと流し込み、リードを2点へと広げた。

 攻撃の手を緩めない日本は35分にもドリブルでPAへ切れ込んだ秋野がPKを獲得。このチャンスは楠美の右足シュートがゴール右外へ外れて得点には結びつかなかったがその直後、敵陣右サイドでパスカットした堀米の折り返しから神田が右足ループシュートをゴール左隅へと決め、3-0で前半を折り返した。

 鈴木の力強いオーバーラップやDFラインからの好パスもあった日本に対し、ベトナムはFWベン・ヌイのミドルなどシュート2本だけ。ほぼ危なげなく試合を進めた日本は神田に代えてFW松本昌也(JFAアカデミー福島)を投入した後半開始直後に4点目を奪う。自陣からの縦パスに反応した早川が対応したDFの動きを上手く封じると、そのまま右足でゴールへと流し込んだ。

 4点のセーフティーリードを得た日本は15分、植田に代えてDF吉野恭平(東京Vユース)をピッチへ送り出す。そして21分には松本のドリブル突破から中央でパスを受けた南野がDF2人とGKまでかわすスーパーゴール。後半はややディフェンスが淡白になり、前半に比べるとゴールへ迫られる場面が増えたが、その一方で相手DFの背後を奪い続けた日本は試合終了間際にも左サイド・鈴木のスルーパスで抜け出した途中出場のMF石毛秀樹(清水ユース)が右足シュートを流し込んで、ゴールラッシュを締めくくった。
 U-17W杯の出場枠は4。“兄貴分”のU-19日本代表はAFC U-19選手権準々決勝で敗れてU-20W杯出場を逃したが、94年生まれの選手を中心とした通称“94JAPAN”は厳しいアジアの戦いの突破へ最高のスタートを切った。

(文 吉田太郎)

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