[10.31 J2第32節 水戸1-4柏 Ksスタ]

　首位柏レイソルが鮮やかな逆転勝利で水戸ホーリーホックに4-1で快勝し、4試合ぶりの勝ち点3を手にした。この日、4位千葉が敗れたため、J1昇格に王手。次節11月7日の岐阜戦で引き分け以上なら自力で1年でのJ1復帰が決まることになった。

　先制したのは水戸だった。前半2分、MF森村昂太の左クロスにFW片山真人が頭で合わせ、幸先良くゴールを奪う。しかし、柏もすぐさま反撃。同10分、MFレアンドロ・ドミンゲスの右CKに飛び込んだDF酒井宏樹が豪快なヘディングシュートを突き刺し、試合を振り出しに戻した。

　前半は水戸に苦しめられたが、後半開始からMF田中順也を投入し、中盤をボックス型からダイヤモンド型に変更。徐々に流れを引き寄せると、後半22分、レアンドロのピンポイントの右クロスにFW林陵平が頭で合わせ、勝ち越しに成功。同30分に再び林が決めて3-1と突き放した。同38分にはレアンドロの丁寧なラストパスを受けたMF田中順也が落ち着いてDFをかわし、左足でゴールに流し込み、試合を決定付けた。

　2試合連続無得点で3戦勝利なし(2分1敗)と昇格を目前に足踏みしていた柏だが、そんなうっ憤を晴らす快勝劇。これで勝ち点を69に伸ばし、4位千葉との勝ち点差を18に広げた。

　千葉が残り6試合に全勝しても勝ち点は69までしか伸びないため、柏はあと勝ち点1を上積みすれば、3位以内が確定。次節の岐阜戦で引き分け以上か、敗れた場合も千葉が札幌戦で引き分け以下に終われば、J1復帰が決まる。ネルシーニョ監督は試合後のインタビューで「我々全員の目標であるJ1昇格に向けて大きな一歩で、特別な勝利だと思う。これを続けていくだけ」と力強く話していた。

(文　西山紘平)