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C契約かA契約か、永井の進路決定はアジア大会後

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[11.4 練習試合 U-21日本代表1-1水戸]

 卒業後の進路が注目されているU-21日本代表FW永井謙佑(福岡大)が、アジア競技大会(7~25日)後に最終的な結論を出す見通しとなった。

 進路先を浦和レッズFC東京名古屋グランパスの3クラブに絞った永井だが、練習試合を視察した福岡大の乾真寛監督は「アジア大会に何分出るかでA契約かC契約か変わる。アジア大会が終わらないと、結論は出せない」と語った。

 通常、新加入選手は年俸480万円が上限のプロC契約からスタートするが、永井は昨季、福岡の特別指定選手、今季は神戸の特別指定選手としてJリーグに出場している。公式戦出場が450分間に達した場合、プロA契約の締結が可能で、その場合は1年目の年俸も上限が700万円になる。

 Jリーグ規約では特別指定選手として出場した公式戦のほか、国際Aマッチ、五輪本大会および予選、U-20W杯、そしてアジア競技大会に出場した場合も、出場実績としてカウントされることになっている。

 永井は09年にJ2で164分間、今季はJ1で69分間出場し、A代表デビューとなった1月6日のアジア杯予選・イエメン戦にも5分間出場している。ただし、J2での出場時間は2分の1に換算される見通しで、現時点での出場時間は156分間。プロA契約締結条件までは294分間あるが、アジア競技大会で決勝または3位決定戦まで進出すれば、試合数は最大7試合となるだけに、450分間に到達する可能性はある。

 「今、受けている提示はC契約のオファー。これがA契約になれば、条件提示も当然変わってくる」と話す乾監督は「アジア大会が終わるころには各クラブの補強や監督の去就など来季の構想も分かってくる」とも指摘。名古屋はすでにストイコビッチ監督の続投が決まったが、浦和のフォルカー・フィンケ監督の去就は流動的で、F東京は残留争いに巻き込まれている。アジア競技大会から帰国する11月下旬の時点で各クラブの状況を見極めるとともに、契約条件も加味して進路を決めるつもりだ。

(取材・文 西山紘平)
第16回アジア競技大会特設

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