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宇佐美投入で流れ一変も…G大阪は痛恨ドローで逆転優勝は絶望的に

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[11.6 J1第29節 F東京1-1G大阪 味スタ]

 3位ガンバ大阪は痛恨のドローで逆転優勝がさらに厳しくなった。0-1の後半37分、MF遠藤保仁の右CKからDF中澤聡太が打点の高いヘディングシュートで同点弾。しかし、勝ち越し点を奪うことはできず、1-1の引き分けに終わった。

 この日試合のなかった鹿島を抜き、暫定2位に浮上したが、首位・名古屋との勝ち点差は11から10に縮めただけ。明日7日に鹿島対名古屋の直接対決があるだけに、何としても勝ち点3を手にしておきたかったが、勝ち点1を上積みするにとどまった。

 前半20分にFW大黒将志に先制点を許すと、前半はF東京の勢いにのまれ、まったく見せ場をつくれなかった。前半のシュート数は1対11。いいところなく折り返すと、後半開始からFW平井将生に代わってFW宇佐美貴史がピッチに入り、徐々に流れを引き寄せていく。

 後半17分、FWイ・グノのスルーパスに反応した宇佐美が左足で狙うもMF米本拓司が体を張ってブロック。それでも同26分には故障から4試合ぶりの復帰となったFWルーカスを投入し、さらに攻勢を強めていく。

 後半37分にはMF二川孝広のパスを受けた宇佐美がPA内で自ら仕掛け、細かいステップでDFをかわして左足でシュート。これもGK権田修一のスーパーセーブに阻まれたが、このプレーで獲得したCKから同点ゴールが生まれた。

 しかし、後半ロスタイム、絶好の位置で獲得したFKのチャンスもMF佐々木勇人のキックはゴール上へ。逆転までは届かず、前節の神戸戦(2-4)に続いて2試合連続で勝ち点3を逃した。残り5試合。優勝が絶望的となるだけでなく、この日勝ったC大阪、横浜FMに勝ち点2差、川崎Fには勝ち点1差まで詰め寄られるなど、ACL出場圏内確保へ下位が気になる状況となってきた。

(文 西山紘平)

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