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遠のくACL、清水が痛恨の連敗

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Text alert@金鳥スタ

 指揮官の退任、ベテラン主力選手の放出……。ピッチ外の話題で揺れ動いている清水エスパルスが、勝ち点45で並ぶ5位のC大阪に0-1の手痛い敗戦を喫した。

 試合回早々から動きが重かった。今季限りでの退団が決まっている市川大祐は「集中していたし、気負い過ぎということもなかった」と言うが、相手ボールへの寄せが遅く、ノンプレッシャーでボールを持たれる場面が多い。腰痛で欠場した小野伸二の代わりに先発した山本真希も機能しなかった。

 藤本淳吾)のチーム初シュートが生まれたのは、試合開始から24分が経過した後。前半は一方的に攻められる内容で、シュートはわずか2本だった。

 それでもハーフタイムにしっかり修正を施したのは、ここ数年間ずっとタイトル争いを続けてきた“強豪”としての意地だろう。後半は主導権を握る時間も増え、岡崎慎司のヘディングシュートなど、惜しい場面もあった。

 とはいえ、この時点に来ての連敗は痛い。ここ8試合の成績は1勝3分4敗と、まさに泥沼だ。「攻撃陣もDF陣も個のレベルで勝っていかないといけない。今日はそこでセレッソが上だった」と岡崎。市川と同様に今季限りでの退団が決まっているFWヨンセンは「残りは5試合と、天皇杯しかない。清水ではいい思い出しかない。サポーターの応援に見合う結果を出せていないが、残り試合で頑張りたい」と悲壮な表情を浮かべていた。

(取材・文 矢内由美子)

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