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[アジア大会]永井、2試合連続の1G1A!! その快足にザック監督も注目

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[11.10 アジア大会GL第2戦 U-21マレーシア代表 0-2 U-21日本代表 広州]
 エースがまた、結果を残した。FW永井謙佑(福岡大)が初戦の中国戦(3-0)に続く2試合連続の1ゴール1アシストと爆発した。
 まずは前半26分、相手のクリアミスに素早く反応して先制点を決めると、圧巻は後半19分だった。PA左、MF山崎亮平(磐田)のスルーパスに抜け出し、何と右足のアウトサイドで芸術的ループパス。MF山口螢(C大阪)のヘディング弾を導き出した。
 相手はマレーシアと格下でゴールラッシュが期待されたが、主将のMF山村和也(流通経済大)が試合後、「入り方が良くなかった。集中が欠けていた」と反省したように、引いて守る相手に攻めあぐねた。攻めても攻めても点が入らないじれったい状況が続いた中、エースが前半の中盤、後半の中盤と“いい時間帯”のゴールをもたらした。
 永井は今大会開幕前に「(中国での開催ということで)ドアウェーだと思うけど、やるしかないし、そこは割り切って、優勝を目指したい。アウェーとかはあまり気にしないタイプなので」と優勝を目標に掲げたが、まさに有限実行で結果を残している。開幕2連勝でグループ2位以内を確定させ、決勝トーナメント進出に導いた。
 一部報道によると、初戦の中国戦を視察したA代表のアルベルト・ザッケローニ監督も、永井の持ち味であるスピードに高い関心を示したという。現地で生観戦したのは中国戦だけですでに帰国しているが、「ナガイ」の名前は頭にインプットされたようだ。A代表のFWには前田遼一や森本貴幸、岡崎慎司など経験豊富な選手がいるが、今大会の活躍次第では来年1月のアジア杯メンバーに抜擢される可能性も出てくる。
 アジア大会金メダル、A代表復帰、そしてロンドン五輪も-。南アフリカW杯のサポートメンバーに入って世界を間近で見た永井は、若きサムライジャパンを高きステージに押し上げ、自らもステップアップをはかる。
[写真]2試合連続で1G1Aの活躍をみせた永井
(文 近藤安弘)

第16回アジア競技大会特設

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