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韓国勢連覇!!城南一和が国立決戦制しACL初制覇

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[11.13 ACL決勝 城南一和3-1ゾバハン 国立]

 城南一和(韓国)が国立決戦を制し、初優勝を飾った。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝が13日、東京・国立競技場で行われ、ともに初優勝を狙う城南一和(韓国)とゾバハン(イラン)が対戦。城南は前半29分にオーストラリア代表DFササ・オグネノフスキのゴールで先制すると、後半8分にもDFチョ・ビョングクが追加点。ゾバハンも後半22分に1点を返したが、城南は同38分にMFキム・チョルホがダメ押しゴールを決め、3-1の快勝でアジアの頂点に立った。

 立ち上がりはゾバハンが積極的な入りを見せ、チャンスをつくった。前半5分、FWガジの左クロスからFWハラトバリがヘディングシュートを狙うもゴール右へ。同8分にはハラトバリの左CKにDFタレビが頭で合わせたが、枠を捉え切れなかった。

 FWラドンチッチ、MFチョン・クァンジンという主力2人を出場停止で欠く城南も徐々にペースをつかみ、ゾバハンを押し返す。前半11分、元コロンビア代表FWマウリシオ・モリーナの左クロスにファーサイドからFWソン・ホヨンがヘディングシュート。同17分にはモリーナが直接FKで際どい場面をつくった。

 そして前半29分、城南はMFキム・ソンファンが右サイドからロングスローをゴール前に送ると、DFチョン・ビョングクがヘディングシュート。DFに当たってこぼれたボールをオグネノフスキがゴール前の混戦から左足で押し込んだ。

 アデレード・ユナイテッドの一員として臨んだ08年のACL決勝でG大阪相手に2試合合計0-5という屈辱的な大敗を喫したオグネノフスキの3年越しの一撃で城南が先制に成功した。

 1-0で後半に折り返すと、前がかりになるゾバハンに対し城南がカウンターからチャンスをつくる。後半7分、中盤でボールを奪い、モリーナがそのままドリブルで駆け上がり、右足でシュート。これはGKのセーブに阻まれたが、このプレーで獲得したCKから追加点を奪った。モリーナの右CKをニアサイドのFWチョ・ドンゴンが頭でそらし、逆サイドのチョ・ビョングクがヘディングシュート。城南が2-0とリードを広げ、アジア王者に大きく前進した。

 ゾバハンも後半12分、ハラトバリがGKと1対1となる決定機を迎えるが、韓国代表GKチョン・ソンリョンがビッグセーブ。それでも同22分、ガジのスルーパスに抜け出したFWカストロが右アウトサイドで狙うと、いったんはGKに弾かれたが、こぼれ球をハラトバリが頭で押し込み、1点を返した。

 同点ゴールを目指し、攻勢を強めるゾバハンは後半35分、カストロの左クロスに逆サイドからMFハダディファーが走り込み、右足ボレーで狙うも、GKがなんとか足に当て、CKに逃れた。

 絶好のチャンスを逃したゾバハン。一方の城南は直後の後半38分、モリーナのシュートが相手DFに当たってゴール前にこぼれたボールをMFキム・チョルホが右足アウトで押し込み、3-1。今回の出場選手の中で唯一、04年の決勝(アルイテハドに2試合合計3-6)を経験しているキム・チョルホのダメ押しゴールで試合を決定付けた。

 試合はそのまま3-1で終了。城南がACL初制覇で95年のアジアクラブ選手権以来となるアジア王者の栄冠に輝き、昨季の浦項スティーラーズに続く韓国勢連覇を成し遂げた。

(取材・文 西山紘平)

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