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浦和はWボランチが不在も、エースの一撃で磐田を下す

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[11.17 天皇杯4回戦 浦和1-0磐田 埼玉]

 4大会ぶりの優勝を狙う浦和レッズは、レギュラーのダブルボランチを欠いた中、ナビスコ杯王者の磐田に1-0で勝利した。

 左内転筋痛で離脱中の日本代表MF細貝萌に加え、MF柏木陽介が14日の京都戦で右太腿の肉離れを負い欠場した。だが、細貝の代わりに京都戦から先発していたMF鈴木啓太、そしてMF堀之内聖のベテランが穴を埋めた。

 まさに総力戦。これにエースが奮闘した。前半42分、左サイドからMF高橋峻希がクロス。GK川口能活が弾いたこぼれ球をFWエジミウソンが押し込んでゴール。これが決勝点となった。

 磐田はDF古賀正紘が試合前のウォーミングアップで怪我し、急きょMF上田康太が先発すアクシデントがあったが、FWジウシーニョ以外は日本代表FW前田遼一、GK川口能活らほぼベストメンバーだった。後半途中にはジウシーニョも投入し挽回を狙ったが、浦和が賢明な守備で守り逃げ切りに成功した。

 浦和によるとフィンケ監督は「今日はとても厳しい戦いになりましたが、私たちが勝利を収めたのは、内容をみれば妥当だと思います。ただでさえ、とてもたくさんのケガ人が出ているわけですが、新たに柏木陽介がケガをしてしまいました。細貝もケガで離脱している状態ですし、とても台所事情が厳しい中、このような形で勝利を収めることができて本当によかったと思います」と残りのメンバーが奮闘したことを喜んでいた。

 すでに終わったナビスコ杯はもちろん、リーグ戦も9位と低迷する浦和。ACL圏内の3位は厳しく、天皇杯が残された唯一のタイトル&ACLへの道となっている。“心臓部”を欠いた戦いとなったが、ホームで意地を見せた。今後の戦いに弾みをつけたい。

(文 近藤安弘)

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