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初の3連覇へ、G大阪が延長戦のゴールラッシュで柏を退ける

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[11.17 天皇杯4回戦 G大阪4-1柏 万博]

 史上初の3連覇を目指すガンバ大阪が延長戦の末、柏レイソルに4-1で勝利した。序盤は手こずったものの、1-1で迎えた延長戦で怒涛の3ゴール。準々決勝進出を決めてディフェンディングチャンピオンとしてのメンツを保った。

 得点の動かないまま迎えた後半5分、守備陣のクリアミスからこぼれ球を柏の19歳MF茨田陽生に拾われ、ミドルシュートで先制ゴールを奪われた。これで目を覚ましたG大阪は怒涛の攻撃をみせる。しかし、1点が遠い。せめても得点が奪えないまま時間は過ぎていく。それでも、粘り強く攻め続けた結果、後半36分に相手DFの裏に抜け出したFW佐々木勇人が待望の同点弾を奪った。

 試合は90分間で決まらず、15分ハーフの延長戦へ。拮抗した展開になるかと思われたが、ここでG大阪が前回王者の意地をみせた。延長前半4分、PA内へFW宇佐美貴史がドリブル突破を仕掛けると、柏のDFパク・ドンヒョクに倒されてPKを獲得する。キッカーはもちろんMF遠藤保仁。落ち着いてゴール左に決めて逆転に成功した。

 延長後半6分、柏のMFレアンドロ・ドミンゲスが2枚目の警告を受けて退場すると、数的有利になったG大阪の勢いが増す。同9分にはMF明神智和の縦パスに抜け出た宇佐美がGKとの1対1を落ち着いて3点目を流し込んだ。さらに終了間際の同14分にはFWルーカスが佐々木のクロスを右足で押し込み試合を決めた。

 試合後、G大阪によると西野朗監督は「厳しいゲームでした。同点に追いつければ……と思っていたが、延長戦になってからは余裕を持ってやれたように思う」と延長戦に入ってから怒涛の攻撃をみせた選手たちを称えた。G大阪は12月25日、準々決勝で浦和と対戦する。“西の王者”は前人未到の3連覇へ向け、目の前の敵を確実に倒す。

(文 片岡涼)

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